2017年3月12日日曜日

ごきげんさん 2017.3.12.

舌癒着症治療の大家 横浜の向井將先生から「刺絡療法は難しすぎてよくわからない」とメッセージをいただきました。 ちょうどネット予約システムを改訂したところなので、そちらの簡易版を元に再掲します。 「刺絡療法」改め「華陀刺絡」 (昨夜、華陀老師からお許しをいただきました。免許皆伝ですね) 奥山医院の華陀刺絡療法は、交感神経と副交感神経のアンバランスによって起こる免疫力の低下を治すと共に、陰陽を整え、氣血の滞りを疎通して自然治癒力を向上させます。 交感神経が過緊張すると、白血球の顆粒球が多くなります。 顆粒球は細菌を殺しますが、過剰になると血管や臓器で自爆テロを起こし組織を損傷します。 交感神経が緊張するのは、イライラ・怒り・焦り・憎しみ・緊張・頑張りすぎ・ストレス過労などの時です。 交感神経の過緊張は、イライラ型の癌(進行が早く悪性度が高い癌:胃癌・肺癌・膵癌など)・胃潰瘍・高血圧・脳卒中・心筋梗塞・化膿性炎症・不眠・老化などを来します。 副交感神経が過緊張すると、白血球のリンパ球が多くなります。 リンパ球は免疫系を動かしてウィルスや癌などを殺しますが、過剰になると自己免疫過敏になります。 副交感神経が緊張するのは、リラックスし過ぎの状態です。アトピー・喘息・鼻炎・かゆみ・うつ・疲労感・肥満・糖尿病・骨粗しょう症・ネフローゼ・ゆったり型の癌(進行遅く悪性度も低い癌」:前立腺癌・膀胱癌・腎癌)などを来します。 この交感神経:副交感神経のバランスを回復するのに最も効果的な治療法が、手足指の十井穴刺絡であることに安保徹教授らが気づかれました。 (今でも民間療法の「爪もみ療法」として残っています) 十井穴刺絡を実践していく中で、全身の経穴経絡も疎通すると、更に効果的であることがわかりました。 (安保先生らは「経絡が見える」目を持っておられましたが、普通の先生方には難しいです。経穴経絡は「生きもの」ですからね) 全身の経穴経絡を疎通する手技は、いろいろあります。鍼灸には数多の流派がありますので、うまくセレクションして使っていくと良いですね。 私は、これまでの鍼灸の勉強から下記の施術を行っています。 ・手足指の十井穴刺絡 ・頭部経穴経絡への多数鍼と脳氣功 ・顔経穴経絡への陰陽太極鍼と衞氣打鍼 ・全身の経穴経絡への夢分流打鍼 ・仙骨ー督脈の開竅打鍼 ・華陀鼎灸 (これだけ施術すると3〜4時間かかります) まとめ 華陀刺絡は、血を正し、氣を巡らせます。 (交感神経:副交感神経のバランスを整える=血を正す) (経穴経絡の氣血水を滞りを疎通する=氣を巡らせる) 正しい血が流れ、美しい氣が巡る心身に如何なる病も宿りません。 「聖人不治己病治未病」ですね。