2016年11月2日水曜日
ごきげんさん 2016.11.2.
美容師さんはお仕事柄、手がかぶれやすく、アトピー性皮膚炎に波及してしまっている方も多いです。
1ヶ月前に、ひどいアトピーの美容師さんが初診されました。
特にお顔から首、手〜肘のアトピーがひどくて、どす黒くなっています。
最近、下血もあるとか・・・潰瘍性大腸炎っぽい症状です。
東洋医学で四診すると、長年の水毒と冷えから生じた肝の瘀熱が心と肺に及んでいました。
潰瘍性大腸炎もアトピーと同じアレルギー疾患(副交感神経の過緊張タイプ)ですので当然・・・左脾募が強く反応していました。
治療は、左脾募と頭の百会への刺絡、顔と手のアトピーなら手の十井穴刺絡ですが、潰瘍性大腸炎の初期ですから、まずは足の十井穴刺絡を施術しました。
(刺絡所見から肝の痛みが強いことが分かったので、右後溪(SI3)への鍼を追加)
漢方薬は、十味敗毒湯と桂枝茯苓丸加薏苡仁を処方しました。また、アトピーの箇所には紫雲膏の塗布を指導しました。
(アトピー治療で有名などこかの皮膚科クリニックは、紫雲膏にステロイドを混ぜて処方しているとか・・・黄帝もビックリ!でしょう。世も末ですねぇ)
昨日、再診されましたが、お顔も手もすっかり綺麗になっていました。もちろん下血もありません。
お客さんやスタッフに、見違えるような肌艶になったと言われれているそうです。
正直、漢方薬だけの治療で、ここまの著効&即効をみたことはありません。
漢方薬+刺絡療法のすごさを実感しました。
「アトピー治療の秘訣」の易占をたててみると・・・
澤火革 五爻「大人虎變 未占有孚」
意味:大人は、虎が毛が抜け変わって模様が鮮やかになるように、改革により古きを去って一新する。それは占わなくても間違いはない。
病気:改まる=快方へ向かう。
やはり今の「漢方薬+刺絡療法」で、古い毛が抜けかわって色鮮やかな新しい毛が生えそろってくるように、アトピーは見事に完治する、という卦でした。
さぁ アトピーをしっかりと治しましょう!