2016年8月31日水曜日
ごきげんさん 2016.8.31.
「ガンの全摘手術は無事に終わって、これから抗癌剤治療を受けますが、その前に診ていただきたくて受診しました」という癌患者さまが増えています。
手術で体力が低下している方も、気力の方が低下している方もおられます。
ガンの部分を走る経絡は滞っていることが多いです。
氣血が滞ったからガンになったのか? 手術の影響なのか? はケースバイケースですが、ともかく早急に経絡を疎通しなくては・・・腕の見せ所です。
手術時のリンパ郭清の後遺症として腕や足が腫れることがありますが、経絡の氣血水の滞りが原因のことも多く見受けられます。
手術前から体質を把握しておけば、術後の後遺症や副作用を漢方鍼灸治療で未然に防ぐこともできます。
抗癌剤治療も同じです。
東洋医学的に体質や体力を診ておけば、化学療法医が気づく前に、副作用や後遺症の発現に気づくことができます。
患者さまは最も早く副作用や後遺症を感じ取れます。
「どうも調子が悪い・・・」という漠然とした訴えと東洋医学的診察の所見が合致していれば、化学療法医にその旨をお知らせして、減量や薬剤変更をしていただけるかもしれません。
(現実的には、なかなかそういう善き化学療法医はいませんが・・・)
毎回、「この体質で、今この状態だから、ここで化学療法をすると、こうなってくる・・・」と弁証しながら、副作用や後遺症がこれから出ないようにするための漢方薬を処方しています。
これも未病を治す医療のひとつです。
最近の抗癌剤は超強力です。
それでも副作用や後遺症が出てくることもあります。
その時は、漢方に加えて鍼灸でも氣血水のバランスを整えていきます。
脱毛・吐き気・倦怠感が抗癌剤治療の3大副作用ですが、
漢方&鍼灸治療がよく効く症状でもあります。
国立がんセンター病院のような癌専門大病院には必ず鍼灸師がいる理由はここにあります。
抗癌剤ができれば使わない方が良いです。
しかし、どうしても使わざるを得ないこともあります。
東洋医学的思想は「和」です。
抗癌剤を使った患者さまも受け入れて、無心に治療させていただくのが「和」の治療です。
患者さまが治って元気になられるのなら、何だってOK
これが宇宙の理であり、八百万の神々の想いなのです。
さまざまな不思議な縁が繋がって、心斎橋 奥山医院の統合医療へと導かれてこられた皆さんは、治ります。
病気、特に癌は人生の大節目です。
生き方、生活習慣、食習慣などを大変革しなければなりません。
素直な人ほど治りやすいわけです。
当院は、薬師如来さまのアンテナショップみたいなものなのです。