2016年8月25日木曜日
ごきげんさん 2016.8.25.
統合失調症の患者さまも漢方鍼灸治療に通院されています。
もちろん精神科のお薬で症状は安定されていますが、症状の悪化予防と(出来れば)減薬のための通院です。
精神科疾患の中でも統合失調症の患者さまたちは、氣が予想もしない病態を示していることが多く見受けられます。
全身、特に頭の氣がものすごく大きく膨張していて、治療を寄せつけない患者さまがおられましたが、
銀の古代鍼を用いると、大きく固い衛気(氣のオーラ)の中に入ることが出来ました。
あとは時間をかけながら氣の巡りを確かめつつ、百会に鍼をすると、スッと衛気の膨張が収まりました。
長年の臨床の経験で、統合失調症の患者さまは素直な人が多いように思います。
素直な人は鍼灸が効きやすい。
この患者さまも統合失調症自体を完治してしまうことはできないかもしれませんが、悪化予防と減薬は十分に可能だと思って治療を続けています。
精神科疾患の東洋医学的な診察には、身体を触って経穴経絡や陰陽虚実を診るだけでなく、
空間的かつエネルギー的な診察がとても大切になってきます。
身体を流れる生命エネルギーはもちろんのこと、
地球磁気圏が太陽風から私たちを守ってくれているように、
身体から放射されて身体を守っている衛気エネルギーを診る感性が要ります。
生命エネルギーや精神エネルギーはいつも想定外の反応を見せてくれますが、
そんな想定外に臆することなく、治療法を組み合わせていくためには、
臨機応変な思考の広がりと(神さま・天命・天職を)信じる力の凝縮が必要です。
信じる・祈る・感謝する
大宇宙と人という小宇宙の根源をなすエネルギーからこの3つが飛び出してきたように思えました。