2017年2月7日火曜日

ごきげんさん 2017.2.7.

日本東洋医学会の漢方専門医資格の更新のために、カルテを見直しています。 本当は昨年度が更新年でしたが、門真の医院時代のカルテがすべて全損したため、1年間の猶予をいただいていました。 5年毎の更新を振り返ってみて、マイ処方に流行みたいなものがあります。 門真時代は心療内科系の漢方が多かったり、脳循環を改善する漢方が多かったり・・・漢方のお勉強もしっかりと積み重ねてきているのが分かります。 この1年は「冷えと水毒」がキーワードでした。 主な漢方は、苓姜朮甘湯と茵陳五苓散でした。 苓姜朮甘湯は、少食療法の石原結實先生からインスパイアーされた処方です。 イメージ的には腰痛=整形外科漢方薬でしたが、なるほど腰から下半身の冷えと水毒を取る良き薬効があります。 実際に使ってみると、漢方的なゆっくりと&じわっと効いてくる手応えがあります。 もちろんこの2種類だけ!ではなく、1年間の処方を並べてみると、いろいろな漢方薬を満遍なく使っていました。 おかげさまで、漢方専門医更新のための50症例+詳細10症例は簡単に集まりました。 後は今月末までにレポートを書き上げるだけ・・・漢方の原典を引用してこなくてはいけないので、ちょっと厄介ですが、もう何度も更新しているので気持ちは余裕です。 前回の更新時は、鍼灸を学び始めてすぐ・・・1〜2年目でした。 今年の更新がこれまでと明らかに違うのは、四診 特に体表観察の深さ&詳しさです。 経穴経絡の概念が入るだけで、これほど漢方の世界が広がるとは思ってもみませんでした。 更にこの1年は、安保先生たちの交感神経ー副交感神経の緊張状態と氣血・陰陽の関連が統合されたので、ますます漢方鍼灸の世界が、まるでアセンションしたかのように広がりました。 「刺絡療法」は、そんな漢方鍼灸の世界と免疫&自然医学の世界が合一した世界観の上に成り立っています。 少し懸念されることがあります。 この5年間、「冷えと水毒」がすごい勢いで人々を蝕んでいるのではないか? です。 トクホ、ダイエット○○、健康食品、サプリメント、有機野菜・・・ 実は農薬・遺伝子組み換え・化学薬品・ナノ物質などなどの混入が急増しているというレポートもあります。 これらを止めることはできません。 できることは、(1)排泄を促進する (2)できるだけ摂取しない です。 そのためには、(1)少食療法 (2) 刺絡療法 です。 「冷えと水毒」は、身体の芯を冷やします。アトピーや癌、不妊症が増えます。 脳ー脳幹ー脊髄も冷やします。脳梗塞や脳卒中、神経難病、脳腫瘍、精神疾患、認知症が増えます。 椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症、股関節や膝関節の変形症も「冷えと水毒」です。 「冷えと水毒」は、体中の臓器だけでなく、まるでブリザードのように、肌もこころも急激に老化させてしまいます。 「冷えと水毒」の治療法として、(3)仙骨補法(ホッカイロ) (4)成長ホルモン療法 を追加します。 仙骨補法は神医 華陀師匠のお薦めですし、成長ホルモン療法は光さんのお薦めです。 「冷えと水毒」をしっかり治して、元気を楽しみたいものですね。