2017年2月5日日曜日
ごきげんさん 2017.2.5.
医聖の華陀師匠が見せてくださった昨夜の夢は・・・
心斎橋の医院にて
診察ベッドに、ある有名なスポーツ選手が・・・
「体中、特に両足が異常な感じで痛みます」
触診しようと軽く太ももに触れると、「アイタタタタァ」と叫びます。
「こんなに軽く触れただけでも痛むのですか? どんな痛みですか?」
「筋肉や骨が痛むのではなく、皮膚の下に電気が走るような、たくさんの虫にかじられているような痛みです」
「今度は触れずに診ていきますからね」
経穴経絡を診るように、皮膚の上10〜20cmで労宮診していくと
「先生、痛くはないけど、やっぱりピリピリします」
「大丈夫ですか? ムリしないでくださいね」
「がんばりますから、続けてください」
鼠径部の上に手が来ると・・・
「アイタタタタァ! ダメです」
華陀師匠に肩をポンと叩かれて、視診(印堂診)に切り替えます。
鼠径部には、少陽胆経の維道(GB28)五枢(GB27)・少陰腎経の横骨(KI11)・太陰脾経の府舎(SP13)・陽明胃経の帰来(ST29)・任脈の曲骨などの経穴経絡がギュッと集まってきていますが、どの経穴経絡も滞っているわけではないのに、氣血の輝きが鈍くなっていました。
そのまま足へと視診(印堂診)していくと・・・ブルブルっと寒気がして。
両足に紫色にうっ血した悪血と腐った邪気が広がっていました。
「肉をやめなさい」
華陀師匠の言葉をそのまま伝えました。
「ケトン体ダイエットが原因ですか?」
「そうです」
「どうしたら治りますか?」
「日に一食の玄米粥で腐血腐氣を排泄しなさい」
華陀師匠から「このままだと脳も腐ります。脳に及んだ腐血腐氣を祓ってあげなさい」と言われて、脳氣功をしました。
脳、特に脳幹の冷えがひどく、プラーナー:生気の輝きが衰えていたので、最も反応していた「つむじ」に1本鍼をすると、溜まっていた腐血腐氣が流れ出しました。ものすごい悪臭です。
診察治療を終えて、
「まずは少食療法を続けて、全身、特に両足に溜まった腐血腐氣をしっかり排泄してください。痛みが少なくなってきたら、本格的に「刺絡療法」で排泄しながら、生気を整えていきましょう。大丈夫ですよ。去年より好成績になりますからね」
そこで夢は終わりました。
医院にも時々、ケトン体ダイエットや糖質制限ダイエットをされている方が受診されます。
ケトン体ダイエットの特徴
1日の糖質の摂取量を食事の総摂取量の5%まで抑える。
ブドウ糖の代わりに脂肪を燃焼して得られるケトン体をエネルギー源とする状態に入る。
糖質制限の期間は2週間とし、以後徐々に糖質の摂取量を戻していく。
糖質を制限するという意味においては糖質制限ダイエットとケトン体ダイエットに違いはありません。
ケトン体ダイエットは2週間という短い期間で極限まで糖質の摂取を制限します。
すると体には以下のような変化が生じます。
1)糖質が摂れないので脳や内臓のエネルギー源となるブドウ糖を補給できない。
2)ブドウ糖の代わりのエネルギーを探し始める。
3)脂肪を燃焼して得られるケトン体をブドウ糖の代替エネルギーとして使用する。
ブドウ糖の代わりに脂肪を燃焼させることでエネルギーを補充している状態をケトーシスと呼びます。
つまりケトン体ダイエットとは短期間の急激な糖質制限により、カラダを強制的にケトーシスの状態にすることによって脂肪を燃焼させるダイエット法ということになります。
ケトン体ダイエットのメリット
・脂肪だけを燃やすため筋肉量を減らすことなく減量できる。
・ケトン体には食欲を抑制する効果があり、きつい食事制限をしているにも関わらず空腹感を感じない。
・糖質のみを制限するため、糖質以外の食材は好きに食べられる。
ケトン体ダイエットデメリット
・極度な糖質制限により一時的に頭がぼーっとしたり、吐き気を催すことがある。
・ケトン体の1つ、アセトンという物質の影響で口臭や体臭を発することがある。
・ケトーシスの状態に移行するまでの間はエネルギー不足により様々な体調不良を起こすことがある。
ケトン体ダイエット=ココナッツオイル ですが、中鎖脂肪酸の効能は
・脂肪の燃焼効果。
・胃で消化されたあと、肝臓で素早く分解され速やかにエネルギー源になる。
・人間の細胞、臓器、脳などはどれも脂肪でできているため、良質な脂肪を摂取することで高いパフォーマンスを維持することが可能。
なるほど、左脳人間でサプリ大好きな人たちが飛びつきそうなダイエット方法ですね。
注:今回は夢の中の話なので、エビデンスは皆無ですし、実話ではありませんよ。
一流のプロスポーツ選手は、「成長ホルモン療法」でダイエット&筋肉増強するとドーピングに引っかかるのでお薦め出来ないのが残念ですが、普通のスポーツ愛好家さんにはお薦めできます。
大流行のライザップの費用(入会金+2ヶ月分で最低35万円+サプリ費用)と比べても、お金・時間・心的ストレスなどの費用対効果では「成長ホルモン療法」の圧勝です。
昨夜の夢は、糖質制限やケトン体ダイエットで原因不明の病気になった患者さんが増えますよ、という暗示なのかもしれません。