2008年5月15日木曜日

それでいいんだよ お坊さんの前世療法

先日、お坊さん歴30年の方が前世療法を受けに来られました。
テーマは「今回の人生の目的」です。

過去生へ降り立った時から、左脳が強く働いていました。
「イメージできません、見えません」と言う方は、左脳で「見よう、見よう」「ちゃんと見えるはずだ」「見えなければいけない」と決めつけて、自分で自分の右脳とスピリチュアルな感性を妨害しています。
ワークの直前にこの点だけを繰り返して説明しているだけど、素直に受け入れられなかったのです。

いつもの誘導の他に、3つの別の誘導をしても、結果は同じでした。
こういう方は、男性に多い、A型気質に多い、頑固に多い、のが特徴です。
光の存在からは、「素直に」「あるがままに」「許しなさい」「自分を認めなさい」というメッセージが送られてきます。

さて、このお坊さんのワークをしていて気づいたことがあります。
30年 お坊さんをしていて、いまだに典型的な左脳人間である意味は?
すべての人の人生は順調だ、と光の存在は言います。
このお坊さんのこれまでの人生だって、これで順調なはずです。
典型的な左脳人間のお坊さん、それはある意味、スピリチュアルとは正反対の世界に生きているお坊さんなのですが、その意味は「修業が足りない」「人生の壁の前で立ち止まったままだった」ではないのです。
私の中に伝わってきた光のメッセージは、「この人もとても大切なお役目があるんだ。これで順調。この人が必要なのです」ということでした。
教祖さまがいて、教義を伝える人たちがいて、信者さんたちがいて・・・そういう人たちはスピリチュアルな感性の高まりが必要でしょう。
でも、ひとつの教団や宗教団体になると、この社会の中で共存していかなければなりません。税金を払ったり、信者以外で働いている人たち(例えば、駐車場のガードマンさんとか)への給料計算や労使契約を結ばなければなりません。マスコミ対策だって必要でしょう。
そんな社会と教団との平和的共存を維持するためには、左脳的なお坊さんも必要なのです。
社会から孤立していては、本当の世のため、人のための宗教ではなくなります。スピリチュアルな感性を高めていく人たちを社会やマスコミから守り、同時に教団が社会から乖離して暴走しないようにバランスを取っていく役割は、典型的な左脳のお坊さんが適任なのです。
そんなことを思っていると・・・
宗教の中に階級や上下があるのはおかしいんだ、と気づきました。
考案がさっぱり出来なくても、スピリチュアルな体験が全然できなくっても、その教団や宗教の中にいて、なんとなく心がしっくりときているのなら、今、任されているお役目こそが天職であり、裏方でその宗教や教団を支えることこそ、人生の目的なのでしょう。
教祖さまも、教祖さまの近くにいる幹部の人たちも、末端の信者さんも、お寺の門番さんも庭師さんも、経理の人も、広報の人も、みんな、その教義を通じてひとつに繋がっているソウルメイトの集まりであり、そこには上下優劣はないのです。どんな宗教でも、このことは少なくとも教祖さまだけは気づいていますね。
これはある意味、ワンネスのひとつの形です。
あなたはわたし、わたしは彼、みんなはひとつ。
ワンネスを人々のエゴに漬け込んでも、ちゃんとワンネスを心に保てる宗教かどうか、を試されているのかもしれません。

典型的な左脳人間のままのお坊さんを分け隔てなく迎え入れられるかどうか、この方は、宗教や教団のスピリチュアルなレベルを試す大切なお役目を光の存在から託されているのかもしれません。

過去生が見えなくっても、全然スピリチュアルな体験ができなくっても、あなたは今のままで順調に人生を歩んでいます。あなたにしかできない、大切な光のお役目が待っています。だから、あなたが心に感じるままに、自信を持って、人生を歩んでいきなさい。