2016年4月28日木曜日
ごきげんさん 2016.4.28.
腸内フローラ:腸の中で人と共存している細菌群 の最新ドキュメンタリー番組を見ました。
腸内フローラが人の免疫も病気も、性格までをも支配しているという考え方が主流になってきました。
この50年ほどで、先進国では除菌や抗菌が進みました。
そのためか、原因不明の難病や奇病が増加しています。
今でも寄生虫が蔓延している国々では、そのような難病や奇病の発生は抑えられています。
そこで、難病や奇病の患者さんに寄生虫を人工的に宿主させてみると、数ヶ月で病気が寛解してしまうことがあります。
人の免疫系は、腸内フローラをはじめとする体内&皮膚の細菌群を絶えず監視しています。
もし悪玉細菌が現れると、ただちに免疫攻撃できるスクランブル状態にあります。
除菌&抗菌が進むと、体内&皮膚の細菌群が弱体化します。
人の免疫系は楽チンになります・・・サボればいいものを、まじめな免疫系は自分の細胞や組織に向かって免疫攻撃を始めます。
さまざまなアレルギー疾患や難病・奇病はこうして生まれます。
寄生虫を体内に入れると、免疫系は寄生虫攻撃に全力を向けます・・・自分の細胞や組織へ攻撃している余力がなくなるので、病気が治ると考えられています。
この考え方に沿って・・・
健康な人の大便を難病・奇病・ガンの患者さんの大腸に注入して、患者さんの腸内フローラを健康にしてしまう治療法が始まっています。
多発性硬化症、アトピーやセリアック病、ガンまでも治るケースがあります。
もう何年もの間、青汁だけで元気に生活されている方がおられます。
この健康な便で腸内フローラを健康細菌群に変えてしまう話を聞きながら、真っ先に青汁だけ・・・の方を思い出しました。
腸内フローラの細菌の中に、ほんのわずかな食物だけで、ものすごいエネルギーを生み出す細菌が見つかっています。
青汁だけで日々、健康に過ごすだけのエネルギーを生み出せる細菌が、きっとこの方の大便の中にあふれかえっていることでしょう。
世界から飢餓と病気をなくすことができるかもしれない・・・そんなワクワクな夢のような気持ちになりました。
「私の健康を病気のあなたに分けてあげたい」
そんな無償の愛の想いは、現実的には儚い夢でした。
でも近い将来、健康を分けてあげることができるようになるかもしれません。
健康な便を・・・というと何だか臭ってきますが、
献血のように、健康な腸内フローラをわけてあげることで、
難病・奇病・ガンが治っていくのは素晴らしいことだと思います。
医学の大きな&明るい可能性ですね。