2016年4月15日金曜日

ごきげんさん 2016.4.15.

先日、慢性腰痛が「痛みクリア点滴」で治ってしまった方が 今日、自転車でこけて腰痛になったパートナーを連れて来院してくださいました。 すでに整形外科での検査は済んでいます。 「腰痛がすぐに治るから」と連れてきてくださいました。 「痛みクリア点滴」をしながら、陰陽太極鍼をしていきます。 身体を触診しながら色々とお話を伺うと、 元々のひどい冷え性と便秘と肥満に悩んでおられることがわかりました。 脾虚湿痰と弁証して、漢方薬をお薦めしました。 「足三里が痛むので整形外科に診てもらったら、膝関節が悪いから手術しろ!の一点張りで、 とうとう両膝の人工骨頭手術をされてしまいました。 術後、足三里がますます痛くなったので、整形外科医に尋ねると、膝が悪かったから当たり前だ!と取り合ってくれませんでした。 今でも時々、膝関節がガクッとなることがあるけど、整形外科医は15年後に入れ替えるまで我慢しろ! と言うだけです。 あの先生も病院のノルマがあるから仕方ないことはわかっていますが(注:整形外科の人工骨頭・眼科の白内障・循環器内科のペースメーカーは病院から医師へのノルマが課せられてます。内緒だけど) もっと人間らしく見て欲しかったです。 いつもパソコン画面ばかり見ていて、ここが痛みますと言っても、触ってもくれない。 先生のように、ちゃんと話を聞きながら、身体を触って診てくれるお医者さんをずっと探していました。 やっと出会えました。ありがとうございます。」 当たり前の診療をしているだけなのですが、このようにとっても喜んでいただけました。 西洋医学はどんどんデーター中心の診断治療になっています。 電子カルテはデーター診断治療にはとても便利ですが、 当院に来られる患者さまたちの「ほとんど」が「画面ばかり見て、こっちを診てくれない」と訴えられます。 きっと10年後にはロボット医者に取って代わられてしまうでしょう。 東洋医学は、患者さまを診て、触って、感じてがすべてです。 触れて同化共感していくことで、患者さまの内に秘められた「治し方」を感じ取っていきます。 データーや画像はあくまで参考資料であって、 一番大切なのは目の前の患者さまなのです。 そこには身体もあり、こころもあり、魂もあります。 そのどこかに必ず「治し方」が現れています。 それを感じ取るのが東洋医学の診断治療です。 癌も難病も本当は治りたがっている、と考えるのが東洋医学なのです。 P.S. 4月16日は土曜外来を朝8時〜12時に行います。ご予約不要です。