2016年4月19日火曜日

ごきげんさん 2016.4.19.

奥山医院の鍼灸治療は6種類あります。 まず最初は「蓮風先生直伝の原穴鍼」です。 今日、最も強く反応している原穴に鍼をします。 経絡を電車路線、経穴を駅に例えると、原穴はさまざまな電車路線が集まるターミナル駅です。 原穴に鍼をすると、原穴に繋がっているすべての経穴経絡にも鍼の効果が及びます。
 原穴への1本鍼が全身に作用して、心身の病邪を癒すことができるのはこのためです。 次が「陰陽太極鍼」です。 陰陽のバランスを取れば、病は癒える。 鍼灸医学はこの陰陽論を基本理論としています。 右の病は左にとる、上の病は下でとる、表の病は裏でとる・・・ 左右の陰陽を調整し、同じ経絡上の上下の陰陽バランスをとれば、病は良くなります。 上下・左右・表裏の陰陽バランスを同時に調整する鍼が陰陽太極鍼です。 陰陽太極鍼は病名に関わらず、どんな症状・病気にも対応できます。 陰陽太極鍼は、経脈の皮膚感覚を重視し、手指で皮膚を撫でて気持ちよい、くすぐったいなどの過敏な所を探して、そこへ1本鍼を置く「刺さない鍼」です。 「刺絡」もお薦めです。 肩こり・頭痛、腰痛には、その局所と反応ツボへの刺絡&吸角がとても有効で即効します。 難病、奇病、癌病などには、手指や足指への十井穴刺絡がよく効きます。 特に抗癌剤や放射線治療の副作用の軽減に威力を発揮します。 また、アトピーや脱毛症、さまざまな心身症、更年期障害や自律神経失調症、リストカット依存症などにも刺絡がお薦めです。 夢分流打鍼(腹部の打鍼) 腹部には腎脾肝肺胆胃心のエリアがあると同時に、腹部全体に身体全体を投影しながら、どこにどのような邪気があるのかを診ていきます。 浅い邪気はこの打鍼だけで祓うことができ、気血の疎通・免疫力や気力を回復することができます。 木槌で軽くコンコンと腹部を叩いていくと、浅い層からも深い層からもそれぞれの邪気が浮かび上がってきます。 例えば腹部打鍼で腎募の深い邪気が浮かび上がってくると、それまではっきりしなかった腎経の原穴や経絡に強い反応が現れてきます。 病気や症状の元凶は、深く沈んでいることが多く見受けられますが、この腹部打鍼を用いれば、それらの元凶を見逃さずに済みます。 また、肩こりや頭痛、肩関節痛などは、腹部下部の鼡径靱帯や恥骨の上の反応点を軽く打鍼することで筋経を緩めて治癒させることもできます。 タオ打鍼(頚部打鍼) 帯広の吉川正子先生に陰陽太極鍼と同時に教えていただいた「首周六合」の経別理論にタオの超氣体理論を加味して「タオ打鍼」と名づけました。 翳風(TE17) 三焦経ー心包経 風池(GB20) 胆経ー肝経 天柱(BL10) 膀胱経ー腎経 天窓(SI16) 小腸経ー心経 扶突(LI18) 大腸経ー肺経 人迎(ST9) 胃経ー脾経 頚部6カ所で十二経脈の頭部流注がわかります。 この首周六合の経別理論がタオの超氣体理論と重なることに気づき、金打鍼を用いて十二経脈の異常を治せるようになりました。 特に心身のリラックス効果と自律神経系の安定効果に役立ちます。 最後は、お椀灸です。 新医院は消防法適応が厳しく、もぐさの灸や棒灸ははばかられます。 (火災報知器を誤作動させると大変なことになります) 丹田が虚している方、臍周から氣が漏れている方には、このお椀灸がとてもよく効きます。 すべての鍼治療の最後に、このお椀灸を施術させていただいています。 鍼灸漢方治療は、鍼灸ライトコースと鍼灸スタンダードコースがあります。 鍼灸ライトコースは、蓮風原穴鍼・陰陽太極鍼・刺絡・夢分流腹部打鍼・タオ打鍼の中から2つをお選びいただけます。(施術時間30分〜) 鍼灸スタンダードコースは、5つすべてを施術させていただきます。(施術時間60分〜) どちらのコースも最後はお椀灸で経絡に善き気血を補って終わります。 あきらめない癌の漢方経絡太極療法は、6つすべてを繰り返しながら、より深く広く施術させていただきます(施術時間90分〜2時間)