2016年2月1日月曜日

ごきげんさん 2016.2.1.

今日は早速、遠藤喨及先生のタオ指圧:経絡メソッドからインスパイアーされたポイントを取り入れて鍼灸治療を行ってみました。 最初に気づいたのは、経絡メソッドと夢分流打鍼がとても相性がよいことです。 元々、夢分流打鍼を独自にかなり拡大解釈して施術していましたが、経絡メソッドの超脈・超特穴の概念で夢分流の「腹部」の枠を超越することができました。 タオ指圧も反応穴を探し出すことから始まります。 この反応穴を指圧するのか打鍼するのかの違いだけです。 実際に腹部から経絡で繋がる頚部と腕の超特穴に打鍼してみると、穴は響きを放じて軽快してしまいました。 夢分流打鍼を終えて、陰陽太極鍼へと移りましたが、すでに主だった邪気は祓われており、前回よりも経絡の反応穴はとても少なくなっていました。 当たり前と言えば当たり前のことですが、タオの経絡メソッド+夢分流打鍼のコラボが著効している証拠でした。 陰陽太極鍼の反応穴を探す際にも、遠藤先生の経絡メソッドに書かれているように、ただ患者さまに共感して(気をシンクロさせて)無心に触れていくと、教科書的な経絡経穴とすこしずれたところに強い反応穴がある箇所がいくつも見つかりました。 もちろん患者さまはその反応穴が最も「感じる」と太鼓判を押してくださいますので、間違いはありません。 知識で決めつける。目で見ようとする。経験値で推測する。 遠藤先生のご本に書かれていたように、確かにどれも東洋医学の本質ではありません。 この世の生き物は、最後の最後まで、生きようとしています。 生命エネルギーは、生きようとする宇宙意思です。 アンバランスが病気や不調の原因です。 アンバランスがあると、生き物はバランスを取り戻そうとします。 邪気があれば、排泄しようとします。 虚すれば、補おうとします。 生き物はバランスを取るために経穴を開きます。 排泄するため、補うため、滞った邪気を流すための経穴です。 経絡というと、動脈や静脈、神経のように解剖学的に走行が決まっている構造物のように思われがちですが、どんなに精細に解剖していっても物質的に見つかるものではありません。 (どこかの国が「経絡を見つけた!」と報じたこともありましたが・・・デマでした) 気・血・水は、波動でもあります。 例えて言うならば、音や電波が見えないのと同じです。 心地よい音、澄み切った音を聞くために、 中継アンテナを立てたり、うるさいノイズの元を排除したり・・・が経絡治療です。 だいたいここらあたり・・・まではテキストにできますが、最後の決め手はやはり「感じ取る力」です。 生命エネルギーは生きていますので、経穴も絶えず反応して動きます。 打鍼にしても陰陽太極鍼にしても、反応している経穴をどんどん追い詰めていきます。 そして最後にその日の「黒幕ボス穴」にとどめを刺します。 この瞬間、患者さまの心身は「整った」ニュートラルな状態に戻ります。 邪気の原因は、生活習慣(食習慣を含む)・心身ストレス・精神的トラウマ・性格・環境因子・エゴなどが揚げられます。 このうち最も変えやすいのが生活習慣です。 生活習慣を改善してくださる患者さまは、経絡を滞らせる邪気が徐々に弱くなってきます。 アンバランスの進行が弱く遅くなっていきます。 心身の中に静寂さが蘇ってきます。 鍼灸を受けている間、こころがとても静かに心地よくなるのは、この静寂を味わえるからです。 「健康」と「時間」が何より大切だ、とわかっている人たちは「豊かな」人たちです。 何が「豊か」か?   お金やモノでないことは、さすがにもうわかっていますよね。 それは、人生の彩りが豊かな人たちです。 そんな人生の彩りが豊かな人たちを「健康」と「時間」をケアーさせていただき、もっと人生を輝かせていただくために新医院をオープンしました。 さぁ 明日はどんな「豊かな」人がいらっしゃるでしょうか。楽しみです。