2015年11月23日月曜日

おはようさん 2015.11.23.

先日、FBでヒョイと見つけた鎌田實先生の「超ホスピタリティ」を読みました。 副題は「おもてなしのこころが、あなたの人生を変える」 昨日の東京中谷塾遠征の新幹線で読んだ「言葉で治療する」・・・帯は「医療者の言葉しだいで、治療の日々が天国にも地獄にもなる。衝撃の現場を紹介しながら、鎌田医師が心と体が立ち直っていく言葉を具体的に提案する」と一緒に鎌田ワールドの感想を述べます。 まず本当に衝撃的だったのは、心ないトンデモ医者がこの世にとっても多い現状です。 旧医院時代の18年間に、近隣の病院のドクターたちの対応が悪くなっていることには気づいていました。 しかしそれは地域柄で、まさか日本中に起こっている悲劇だとは思ってもいませんでした。 鎌田医師はそのトンデモ医師たちが増えた根本原因を医療費削減政策のツケだと明言されていますが、私もその通りだと思います。 そして大いに反省させられたのは、私自身もその医療費削減政策の影響をモロに受けていく中で、トンデモ医師のひとりになっていたかもしれない・・・もっと酷いのがいたから自分は大丈夫だと錯覚していただけだ、と気づきました。 新医院を始めるこの時期に、神さまがこれを読んで反省して、しっかりとホスピタリティを学ばないと同じことを繰り返すよ、と言われているように思います。 旧医院では2年毎の医療費改定の度に10%の売上減をくらっていました。 モチベーションも下がります。 スタッフのお給料も上げられず、器械も古いままで故障していきます。 悪循環の中で「相手の立場に立って考える」ホスピタリティは難しかったと思います。 去年、神さまにそんな悪循環から救われて、もう一度、再スタートするチャンスをいただきました。 そしてこの直前の大変な時に、「言葉で治療する」「超ホスピタリティ」というメッセージをいただけた意味はとても大きいと思います。 「言葉で治療する」の中に、ムンテラ(ムンドテラピー)文字通り「言葉で治療」が出てきます。 ムンテラは、患者さんに病状や手術方法や予後などを説明すること、と新人の時に教わりました。 説明だけで意識が止まっていて、それが治療になる・・・それこそが治療だ、という意識が抜けていました。 これまでも、言葉は選んで&臨機応変に使ってきたつもりです。 それでもこの本を読みながら、これまでの失敗体験がいくつも思い出されてきて凹んでしまいました。 新医院では大丈夫だろうか・・・と心配になりながら「超ホスピタリティ」を読みました。 そこには「大丈夫だよ。がんばれ!」という神さまのメッセージがいくつも散りばめられていました。 今日、「超ホスピタリティ」を読み終えた時、降ってきたアイデアは「雑談カルテ」 スタッフ全員で患者さんとの雑談を共有していきます。 雑談を介してスタッフみんなが患者さんに一歩近づけます。 超ホスピタリティは、患者さんのことをよく知ることから始まりますからね。 西洋医学がX軸、東洋医学がY軸とすれば、患者さんの「人となり」や「生きざま」はZ軸になります。 X軸はデーター。Y軸は感性。Z軸は「思いやり」であり「寄り添い」でしょう。 すべての業種で目標であり最強ライバルであるのはリッツ・カールトンだ、と言われていますが、その意味がわかったように思いました。