2015年11月16日月曜日

おはようさん 2015.11.15.

今日は、蓮村誠先生のマハリシ・アーユルヴェーダ脈診のお手伝いをしてきました。 冒頭の、西洋医学には「完全な健康」という定義はない、というお話から引き込まれました。 アーユルヴェーダでは、健康のステージが7つあります。 ステージ0が完全な健康状態で、ドーシャが脈のすべての層においてバランスがとれている状態です・・・まぁ、こんな人間はいないからご安心を。 ステージ1が高い健康状態で、脈の表層の一部でドーシャが乱れている状態です・・・このレベルの人もなかなかいませんからご安心を。 ステージ2は標準的な健康状態で、脈の乱れが表層で広がっている状態です・・・標準ですから、これが普通の人です。西洋医学的に「とってもお元気ですね。どこも悪くありませんよ。健康そのものです」と言われるのがこのステージです。 ステージ3は低い健康状態で、ドーシャの乱れが脈の中層に及んでいる状態です・・・実は現代人のほとんどがこのステージで「まぁ元気ですわ。たいして悪くないし、大丈夫です」と答えてしまうのがこのステージです。 ステージ4がいよいよ「病気の発症」段階で、ドーシャの乱れが中層に慢性的に広く及んでいる状態です・・・そろそろ病院で診てもらおうかな、の段階です。 ステージ5は病気の進行と慢性化状態で、ドーシャの乱れは脈の深層に慢性的に及んでいる状態です・・・入院しなさい、と言われる段階です。 ステージ6は合併症の併発や組織の破壊衰弱状態で、ドーシャの乱れは表層から深層まで破壊してしまいます・・・再起不能。ICU治療に廻されます。 アーユルヴェーダのすごさがここにあります。 「漢方の未病を診る」のも、このステージ1&2を診なさい、という意味です。 西洋医学にも予防医学はありますが、かなりニュアンスが違ってきます。 どんなに先端医療でも、ステージ4にならないと診療が始まりません。 アーユルヴェーダ的には「今まで何してたん?」なのです。 西洋医学は後向き、アーユルヴェーダや漢方は前向きな診療なのです。 資料の公表はNGなので、詳しく書けないのが残念ですが、 普段の健康管理を委ねられている内科医(ホームドクター)には、アーユルヴェーダ脈診と漢方診察は必須だと言えます。 ステージ4以上の病気になったら、西洋医学の出番です。 西洋医学が主、漢方&アーユルヴェーダが従でもOKです。 ただ「私は元気だ、健康だ」と思えている間は、漢方かアーユルヴェーダの診療を定期的に受けられることをお薦めいたします。 ステージ1~3は、西洋医学は無力です。丸裸です。 アーユルヴェーダも漢方もステージ1~3で、その人の今、必要としているものを見抜き、アドバイスしたり薬草・漢方薬を飲んでいただいたり、鍼灸でバランスを回復させたりできます。 アーユルヴェーダの素晴らしさにとても感動した一日でした。