2017年9月15日金曜日
ごきげんさん 2017.9.15.
「今年になって認知症の方が急増してます。認知症は治せるのですか?」と顧問税理士さんから尋ねられました。
西洋医学の認知症薬では治らないことが次第に明らかになってきました。
東洋医学的には、認知症に陥っている人の脳は2タイプに分けられます。
頭熱足寒で脳が実・熱な人と水毒・冷えで脳が氣血虚な人です。
脳が実・熱の人には、怒りやすい、切れやすい、怒鳴る、イライラ、頭痛、不眠、じっとしていない、肩こり、高血圧、赤ら顔、過度の自己肯定、責任転嫁などが見られます。
肝火胃火上炎して脳がグツグツと煮立っている状態です。
脳が水毒・冷えで氣血虚の人は、老人性うつ、閉じこもり、いつも居眠り、食思不振、何もやる気がしない、TVを一日中ボッと見ている、腰痛、糖尿病、青白い顔、自己否定、尿失禁などが見られます。
腎虚脾虚肝欝で元気が仙骨から脳へ昇らず、脳がエネルギー切れのエンストしている状況です。
漢方薬の治療では、脳が実・熱の人には、大承気湯や黄連解毒湯などで脳に溜まった邪熱邪気を下痢の形で瀉しながら、丹田から下半身を温補したり悪血を排したりします。
脳が水毒・冷えで氣血虚の人には、仙骨・丹田・会陰穴の温補(華陀鼎灸)をしながら、苓姜朮甘湯などで温めたり、茵陳五苓散や柴苓湯などで水毒を治していきます。
もちろん他にも「認知症に効く!」と自画自賛な漢方薬はたくさんあります。
ただ、認知症は漢方薬で治りますよ、とは言えないのが臨床の場での実感です。
(ここが保険治療の限界です)
漢方四診に加えて脳氣功とアーユルヴェーダの脈診で診ると、さらに詳しい認知症の病因・病状がわかります。
頭熱の人には、後頭部下の亜門の刺絡がとても有効です。
特に初回、長年にわたって溜まっていた邪熱邪気がドロドロの黒い血となって排泄されると、ペパーミントのような爽やかさが頭〜口の中に広がり、難治性だった頭痛や不眠がスッと癒されてしまいます。
この快感は超お薦めですよ。
華佗刺絡氣功は、全身のすべての経穴経絡を疎通するので、頭熱の人にも氣血虚の人にもよく効きます。
自律神経のバランスを整え、自然治癒力と免疫力を高めるだけでなく、邪熱悪気も水毒悪血も治します。
すでに認知症に陥った方には、週2回の華佗刺絡氣功を半年間、続けていただくことをお薦めしています。
認知症予防には、月1〜2回の華佗刺絡氣功を続けていただければ、認知症にならないだけでなく、他の病にもなりにくくなります。
脳の冷え・水毒で氣血虚のタイプの認知症の方には、成長ホルモン療法による脳機能の賦活も大いに期待できます。
実際に認知症が改善したという論文が20年前からいくつも発表されています。
脳も気持ちも20歳若返って心身共にとてもアクティブになるので、認知症も消えてしまいます。
認知症治療のための成長ホルモン療法は、少なくとも半年間は続けていただくようにお薦めしています。
あまりに元気に&活き活きとなったので「この治療を止めたくない」と懇願されるお年寄りが続出したという有名なエピソードもあります。
活き活きと元気に過ごせることがお年寄りにとっての最高の幸せですものね。
もちろん少食療法・断食療法・尿療法などの自然医学も外来で指導していきます。
食養生に勝る療法はありませんからね。
認知症は自分で気づいた時・家族が気づいた時から半年ー1年間の治療が勝負です。
ひどくなってしまった認知症(パートナーや家族の顔がわからなくなる等)は、さすがに治せません。
最近の認知症の傾向として、気づいてからの進行が従来の認知症に比べて、とても早いのが気になります。
若年性認知症も急増しています。これも何かが変ですね。
どんな病でも、身体の声を聞けば、必ず光明が見えてきます。
身体の声が治し方を教えてくれます。
どんな病も治すのは患者さん本人です。
患者さんの中にある自然治癒力と免疫力が最高の医術で病を治してくれます。
医者はちょっとそのお手伝いをさせていただくだけです。
認知症には、華佗刺絡氣功と成長ホルモン療法を携えて、癒しのお手伝いをさせていただきます。