2017年9月11日月曜日

ごきげんさん 2017.9.11.

尿は鏡のようなものです。 鏡が姿を反映するように、 尿もまたすべての病を映し出すのです。 by チベット医学 イェシェー・ドゥンデン チベット医学は、望診・問診・脈診・尿診で診断します。 漢方医学の舌診と腹診はありません。 今回、チベット医学を独学し始めたのは、そこに「尿診」があったからです。 チベット医なら、患者さんの尿を飲んで診断しているのでは?  それは過去生でチベット医だったデジャブのかすかな記憶のようでもあり・・・ 四部医典の尿診のところには、尿を飲んで診断するという項目はありませんでした。 ただ、イェシェー・ドゥンデン老師の「チベット医学」の中で2回、これは尿を飲んで診断してるなぁ・・・と確信を持てる箇所がありました。 尿の色・湯気・浮膜・タンパクなどにあれほどこだわるのですから、ちょっと「味わって」みようとは思いますよね。 尿の味の診断は口伝ということでしょう。 味というものはなかなかに表現しにくいものですから。 (弟子に向かって)「お前も一口飲んでみろ」という方がよく伝わりますもの。 この尿診はアーユルヴェーダにも中医学にもない、チベット医学の独断場です。 チベット医学の脈診は、漢方医学の脈診よりもずっと精妙です。 その診断力はアーユルヴェーダの脈診に匹敵し、チベット医学の脈診でも患者さんの生まれてから今までのことがすべてわかります。 チベットは輪廻転生の国。 患者さんのこれからも脈から読み取れますし、過去生のことまでわかるそうです。 過去生のカルマが今生の病気の原因となっている・・・が普通に受け入れられる国ですので、脈から過去生くらい読み取れないと、良いチベット医にはなれないのでしょう。 アーユルヴェーダの脈診は量子波動医学そのものですから、もちろん過去生を読み取ることもできます。ただ普段はそこまでのシンクロ&リーディングはしません。 アーユルヴェーダの脈診では、男性患者さんは右橈骨動脈の脈を、女性患者さんは左橈骨動脈の脈を読み取ります。 人差し指・中指・薬指の指先を4分割して、それぞれの区分に臓器・機能を当てはめて読み取っていきます。 チベット医学の脈診は、両手の人差し指・中指・薬指を2分割して、やはりそれぞれの区分に臓器・機能を当てはめて読み取っていきます。 片手と両手の違いはありますが、読み取る精妙さはとても似ています。 患者さんの右脈を診る医師の左人差し指は、男性患者さんなら肺:大腸、女性患者さんなら心臓:小腸を、中指は肝臓:胆嚢を、薬指は右の腎臓:膀胱を現します。 患者さんの左脈を診る医師の右人差し指は、男性患者さんなら心臓:小腸を、女性患者さんなら肺:大腸を、中指は脾臓:胃を、薬指は左の腎臓:精嚢・子宮を現します。 これを表層・中層・深層と3つの層毎に読み取っていくところもアーユルヴェーダの脈診と似ています。 チベット医学では、ルン・ティーパ・ペーケンの3つの体質脈として診ます。 アーユルヴェーダもヴァータ・ピッタ・カパの3つの体質脈で診ます。 チベット脈診においても五行(火土水金木)で診るところは中医学と同じです。 (中医学では3つの体質ではなく、陰陽が主体となります) チベット脈診で面白いのは、脈で占いができることです。 ・家族脈 ・客脈 ・敵脈 ・友脈 ・鬼神脈 ・代理脈 ・妊娠脈 の占いがあります。 例えば・・・右の腎臓脈が強ければ息子が生まれ、左の腎臓脈が強ければ娘が生まれる・・・ お産が重いかどうか? 子育てがどの程度大変か? 子供が成功するか? 家系が続いていくか? もわかるそうです。 チベット脈診については、また後日、お話しますね。