2017年1月7日土曜日
ごきげんさん 2017.1.7.
帯広の陰陽太極鍼の恩師 吉川正子先生からとてもお元気な声のお電話をいただきました。
脳の被殻出血と水頭症と年賀状に書かれていたので心配していましたが、今は後遺症もなく、お元気に過ごされているそうです。
被殻出血の症状は・・・
頭痛、意識障害、病側を向く共同偏視、失語症(運動性失語)・失行失認、対側の同名半盲、体側の片麻痺や感覚障害などがあります。
残りやすい後遺症は、片麻痺、失語症(運動性失語)、感覚障害、高次脳機能障害(注意障害、失行、失認など)があります。
お返しの年賀状を書きながら・・・被殻出血ー水頭症(脳室に血腫が破れて漏れた)ー髄液循環不全の思考が小林健先生の「量子医学」の量子波となって吉川先生のお身体に届いたのでしょうか?
頭蓋骨と頸椎の継ぎ目(亜門)と仙骨に氣血水の滞りサインが見えました。
葉書に「亜門と仙骨の補法がお薦めです」と書き添えました。
今日のお電話で、早速、仙骨を棒灸で補法してみたところ、たちどころに足ー腰がとても軽くなって歩きやすくなりました! と、とても喜んでいただけました。
ほとんど後遺症なく回復されていましたが、やっぱり帯広は寒いですからね。
隠れていた後遺症も消えて、本当に良かったです。
脳外科専門医としては、脊髄液の下限が仙骨にはないことはよく承知しています。
脊髄液の循環障害だとしても、仙骨をターゲットにする意味がわからない!と言われてしまいそうです。
氣はアーユルヴェーダのヴァータのように風(巽)として水(坎)に働きかけます。
氣が不動なら、水は鏡のように凪ぎます。
氣が動けば、水は波立ちます。
氣が激しく動き狂えば、水は嵐になります。
脳出血による水頭症の場合、脳脊髄液の循環は滞ります。
脳自体も悪血、気滞、水毒で冷えてしまい、氣も滞ります。
脊髄液の流れが滞る=脊髄の氣血が滞ると、何となく痺れる・何となく動かしにくい症状が残ります。
亜門をほぐし、仙骨を補法してあげると、脊髄の氣血の流れが蘇ります。
風が戻ってくると、髄液も流れ始めます。
これが仙骨の補法で吉川先生の足が軽くなった弁証です。
「風・水上を行くは渙」 正しく風水渙です。
風水渙は、今まで悩んだり苦労していた場合、それが散るで良くなる卦です。病気も快方へ向かいます。
上がっていたものが下がり、下がっていたものが上がる意もあります。脳脊髄液の流れが蘇る、と読むと納得です。
「刺絡療法」でも、仙骨への打鍼を大切にしています。
今日の吉川先生の喜びの声は、仙骨への打鍼は大正解ですよ!という天の声にも聞こえました。感謝&感謝です。