2017年1月13日金曜日
ごきげんさん 2017.1.13.
頭熱足寒の患者さんがとても増えています。
癌・脳血管障害・生活習慣病はもとより、腰痛・頭痛・肩こり・膝関節痛・アトピーなどなど・・・東洋医学的に診れば、頭熱足寒は万病の原因です。
脳氣功で診ると、氣血が昇って赤く腫れ上がっている脳の方と
気滞水毒でドロドロ&ベトベトな黒タールの中に寂しく浮かんでいる脳の方がおられます。
黒タールの脳は、脳幹と脊髄の関所の部分で、髄液の流れが滞っています。
12経絡とは異なる髄液を介する氣の滞りで、ちょうど亜門の圧痛・鈍痛として現れます。
髄液の滞りは、脊髄神経系の体毒の排泄を阻害します。
その神経毒は仙骨に滞って、仙骨ー丹田を冷やすだけでなく、鼠径部を通る経絡を阻害します。
鼠径部で阻害された経絡は、全身のさまざまな症状や不調となって患者さんを苦しめます。
実は、この黒タールの脳になる頭熱足寒は、丹田の冷えから始まります。
足寒が頭熱を引きおこすタイプです。
ですから治療の第一は、丹田ー仙骨の冷えを治すことになります。
刺絡療法では、頭部の経絡経穴と仙骨を「開く」ことに重点を置きます。
逆に頭熱が足寒を引きおこすタイプが、氣血の昇った赤い脳です。
こちらは交感神経の過緊張タイプに多く、治療はともかく頭熱を和らげることです。
手の十井穴刺絡・百会の刺絡で頭熱を解放、循環させることが重要になります。
漢方薬の処方も赤脳・黒脳でまったく異なってきます。
赤脳が陽、黒脳が陰。
脳も小宇宙そのもので、ちゃんと陰陽のバランスがとれているところが面白いですね。
頭熱足寒には、漢方治療と刺絡治療が最も効果的です。
頭熱足寒は脳卒中や認知症、癌、パーキンソン病の原因ともなりますので、未病の段階で漢方&刺絡療法で治しておくことをお薦めします。
未病で治す・・・自分の未来に時間とお金と手間をかけることができる人はまだまだ少ないです。
「愛とは、手間をかけたくなってしまうこと」by 中谷彰宏
本当に愛情深い人は、未来の自分を大切にされています。
自愛できるからこそ、人を愛せるのです。
この冬最大の寒波が襲ってきます。どうぞ、ご自愛くださいね。