2016年1月7日木曜日
ごきげんさん 2016.1.7.
今日は、神の手を持つエステシャンさまからのご紹介患者さまが初診されました。
プロの声楽家さんですが2年前に脳梗塞を患われて、わずかに後遺症が残っておられました。
いろいろな病院、さまざまな治療法を受けてこられましたが治らず・・・で奥山医院にやって来られました。
はい、この日のために研鑽し続けているわけです。
つまづきやすいのは足のマヒの後遺症です。
階段の下りが特に見にくくて怖くて仕方がないのは動眼神経系の調節障害です。
以前のように美声が出せないのは肺ー胸郭か咽喉頭のマヒの後遺症です。
どれも病院では、仕方なし・異常なしと言われてきた後遺症でした。
(おいおい、ちゃんと診ろよな・・・なんてお下品なことは申しませんけどね)
さて、問診と望診でわずかな顔面神経マヒ・動眼神経マヒの後遺症があることがわかりました。
舌診では腎脾は虚、肝肺心は実、悪血++、歯裂+
アーユルヴェーダ脈診では、表層ではピッタがややヴァータを侵していますが、中層ではバランスがとれていて、深層ではカパ優位でした。アーマは軽度でマヒ側全体に薄く覆っていました。性格はとても素直、本来は明るい、邪心なし。
腹診は夢分流打鍼で表層の邪を散らした後でもマヒ側陽明胃系が強く反応していました。
背甲診では至陽に限局した反応がありました。
経絡診では両足の太白・公孫(足太陰脾系)、京骨・束骨(足太陽膀胱系)にマヒ側虚・健側実の反応がありました。
治療は、至陽に蓮風鍼を、
両足の隠白と至陰にプチ刺絡を施術しました。
身体の反応も良い方でしたので、初診の今日の施術は短めにしましたが、施術後の顔色はとても良くなっていました。
診察で得られたのは「この方は治る」という自信です。
藤本蓮風先生と吉川正子先生から学んだ最も偉大なことは「治ると断言することの大切さ」です。
100%の自信を持って「治る」と言い切ることが最大の治療効果をもたらしてくれます。
100%の自信を持って「治る」と言い切るためには、感性を磨き、診断治療力を研鑽し続けていかなければなりません。
嘘や迷いはいけません。神さまにバレバレですから。
神さまは「治る」患者さましか連れて来られません。
だから本当はみんな「治る」のです。
今日はとても善き治療をさせていただきました。感謝&感謝です。