2016年1月5日火曜日

ごきげんさん 2016.1.5.

新医院は賑やかな心斎橋のビルの5階にあります。 オーナーさんの方針で、ビルの袖看板はありません。窓に「奥山医院」と張るのもNGです。 一階エレベーター横のテナント表示にだけ「奥山医院」と掲げさせていただいています。 軍師中谷彰宏先生の助言で「マスコミCMは一切無用!」と言われていますので、看板が目立たないのも良しとしています。 常連の患者さまからのご紹介で来院される患者さまを主に想定させていただいておりますので、マスコミ的CMは確かに不要で、あまり目立たない方がよいとさえ思っています。 12月中旬のプレオープン1週間前でした。 新規開業に気づいて最初に来訪した薬問屋さんをメインにお取引させていただこうと決めていました。 ところが・・・来ない。 気づかないのですね。車で通り抜ける際には、特に看板が見えにくいものだから。 プレオープンに薬剤がないのは、さすがにイカンゼヨ! 養老の船戸クリニックの盟友博子先生に薬問屋さんをご紹介していただけるようにお願いしました。 さすが博子先生です。すぐに養老の懇意にされている方をご紹介いただき、その伝手で大阪の薬問屋さん数社に連絡していただけました。 プレオープン4日前。 A社とB社が来訪して下さいました。 4日後にはプレオープンするので、それまでに薬剤を入れて欲しい旨をお願いしたところ・・・ A社さん: まず契約を結んでいただかないと、薬剤はお持ちできません。契約が出来るまで早くて1週間、普通は2週間かかります。 ・・・急いで用意していた必要薬剤リストすら持ち帰ってくれませんでした。 続いて来訪のB社さん: それは大変ですね。わかりました。契約は後で結構ですので、何とかプレオープンまでに必要な薬剤をお持ちします。 さて、新奥山医院は「内科・漢方」を謳っております。 漢方ですから、漢方生薬の煎じ薬も処方したいと思っていましたが、なかなか近くに生薬を処方していただける薬局さんが見つかりませんでした。 A社 B社さんに尋ねても・・・「知りません」「このあたりにはありません」とつれない返事で、なかば諦めていました。 そこへちょっと遅れてきたC社さん「漢方もやられるそうですが、すぐ近くに漢方生薬を扱っておられる薬局がありますので、これから行って話をまとめてきます。明日、その薬剤師さんをこちらにお連れします」と願ってもないお話を進めて下さいました。 それから何度かその漢方生薬を処方して下さる美人薬剤師さんとお目にかかって、生薬の出し方ルールを決めさせていただきました。 これで漢方はひと安心です。 お取引の契約は、三社と結びます。 発注の順位をつけると、こうなります。 1位 B社さん 2位 C社さん 番外 A社さん  新奥山医院は「ホスピタリティを極める」ことを行動目標としています。 薬問屋さんは、医院にとってとても重要なパートナーさんです。 だから、ホスピタリティの高いパートナーさんを選ばなければいけません。 パートナーさんと一緒にクリニカル・ホスピタリティを極めていきたいと願っています。 相手の立場に立つのは簡単そうに見えますが、会社という組織の中ではとても難しいものなのです。 今回、薬問屋さんがなかなか来訪されなかったのは、A社の言い訳「毎日、前の道を通っていますが、看板がないのでわかりませんでした」が原因ではなく、神さまがホスピタリティの高い薬問屋さんを教えてくれたのだと気づきました。 今日は3社の来訪日(注文取りの日)でした。 最初の来訪はやはりB社さんでした。次にC社さん。最後がA社さんでした。 B社さんもC社さんも入ってくる前からニコニコ顔でした。(足音でわかります) A社さんは入ってきても暗い顔で・・・「なんで注文してくれへんねん」な不満が見え見えでした。 ホスピタリティはこれからあらゆる業種で最も大切な信条になっていきます。 会社の生き残りがホスピタリティで決まってしまう新しい時代です。 資本主義からホスピタリティへ 時代は大きくシフトしているのですね。