2018年3月11日日曜日

ごきげんさん 2018.3.10.

時々、華佗刺絡氣功の患者さんの手十井穴刺絡で「これは霊障だな」とわかることがあります。 手十井穴刺絡とは、手指の爪の左右の根元をわずかに針で穿刺して、出てくる血を絞り出す鍼術で、鍼灸の聖典「黄帝内経」の中に多数出てくる最強の鍼術です。 10本の手指には、全身に広がる経絡が集まっています。その経絡を刺絡することで、経絡の邪気や悪血による滞りを疎通する働きがあります。 全身の経絡経穴を一気に疎通してしまう鍼術で、万病に効果があります。特にガンや難病奇病、腎不全、リウマチ、脳卒中後片マヒ、認知症に最適な鍼術です。 爪の根元を刺絡すると、最初はドロッとした悪血やビュッと飛び出してくる熱血が流れ出してきます。 同時に、邪悪気もすごい勢いで噴出してきます。 自然医学の千島森下学説では「食は血となり肉となる」ですが、手十井穴刺絡を観察していると「気は血となり、血は気となる」のがわかります。 重病の方の十井穴刺絡の際に、油断して指先から噴出してくる邪悪気を被ってしまうと、ヘロヘロになって夜中にうなされたこともありました。 時には、手十井穴刺絡すると、嫌な動物臭がしてくることがあります。 野生の獣の臭いです。動物霊の霊障です。 久しぶりに受信されたある患者さんは、以前に比べると最近は元気で運気も良くなってきたと言われましたが、アーユルヴェーダの脈診では、とてもひどい脈で自律神経系も経絡経穴系もボロボロだと診ました。 案の定、阿保徹先生の自律神経免疫論の基づく交感神経と副交感神経のバランスを白血球から診ると、リンパ球60%の副交感神経過緊張状態に陥っていました。 身体の衞氣もひどく低下しており、氣功診で右下腹部に邪悪気の塊があることがわかりました。 脳氣功しようにも、邪悪気が強すぎて頭頂部に近寄れません。何とか頭に手を置くと、左頭部に動物霊がしっかりと憑いているのがわかりました。 動物霊障は、こちらが祓うなどの攻撃的態度を示さない限り、とくに暴れたり噛みついてきたりはしません。 この患者さんは、今は調子が良いと感じておられるので霊障のことはお知らせしませんでした。 この動物霊は狸でした。 狸の霊障の波動とこの方の波動が同じレベルなので「元気で運気も良い」と感じられていたわけです。 長期的にみれば、いろいろな問題が生じてくるでしょうが、一見さんですから致し方ありません。 この方の家族の方々も一見さんで診たことがありましたが、皆さん副交感神経の過緊張がひどいタイプで、どうも家族ぐるみで狸憑きのようだと推察しました。 日本の三大動物霊障は、蛇・狐・狸でしょう。 狐はお稲荷さんで商売繁盛のお使いですね。 蛇も金運や五穀豊穰をもたらしてくれます。 狸も「他をぬく」から出世開運、商売繁盛をもたらしてくれます。 どれも自利ですが、度を越して自利奪他に陥ってしまうと悪霊になってしまいます。 この方の狸憑きも、まだ自利だけでしたので放置しておいても大丈夫ですが、金運がよくなりすぎてくると要注意です。 ある意味、お金は病気よりも怖いですからね。 今は狸パワーで元気に暮らしておられますが、狸がいなくなって狸パワーがなくなると、心身も運気もガクッと落ちてしまうかもしれません。 そこはやはり「感謝」が大切になります。 狸に感謝して、狸を怒らせないようにしなくては・・・自利他利 Win&Win ですね。 動物霊障は決して悪いものばかりではなく、悪霊に仕立て上げているのは人間の自利奪他:貪欲とエゴに他ならないわけです。 元気で運気良好、商売繁盛な時に動物霊障が憑いたら、そろそろ自利奪他にならないように心しなさいよ、という天啓だとも言えます。 霊障診では、このようなお話をさせていただきます。