2018年8月17日金曜日

ごきげんさん 2018.8.17.

末期ガンの患者さんに湯治療法をお勧めしたところ、40日間、北陸の湯治場に籠もられました。 もちろん、朝昼はニンジンジュースの少食療法です。 宿の女将さんがとても良い方で、夕食に手作りのお豆腐を出してくださったそうです。 もうこれだけで大吉兆の運気隆盛ですね。 湯治療法が終わる頃には、体温が37度超えに! ガン治療としては、すばらしい効果です。 湯治・温泉療法について・・・ 温泉の効果 1)温熱作用 温熱作用により副交感神経が刺激され、血管の拡張と筋肉のリラックスが生じます。末端の毛細血管まで十分な血液が行き届き、細胞の新陳代謝が活発化して、老廃物の排泄が増進します。 2)含有化学成分の作用 温泉では各種の成分がイオン化した状態で含まれており、温熱作用、非特異的変調作用を増強します。 3)非特異的変調作用を増強します。 各刺激が総合的に働いて、体の調子を変えます。 後藤艮山(江戸中期の医師) 「浴すれば腸内やわらぎ積気もくつろぎ、食進み出れば治るなり」 ヘルマン・ブールハーフェ(18世紀オランダ) 「頭を涼しくして、体を窮屈にしないで足を温めよ、そうすればお前は、いずれ医者をあざ笑う事になるだろう」 湯治は普段の生活の3〜4倍の体力を消耗します。 ガン患者、特に末期や高齢者で、すでに食欲なく体力の衰弱が著しい患者さんは、長時間の湯治は禁忌です。 重度の高血圧、急性炎症、急性感染症も禁忌です。 湯治は、一度温めると冷めにくい体にすることを目指します。 38〜39度(高くても41度まで)の温かい温度で、40〜50分かけて体の芯まで温めます。 体を温めて多量の汗が出る体に戻していきます。 湯上がり後に20〜30分間、汗が出続けるのが目標です。 1回の湯治で400〜800ccの汗が出るので、一日2リットルの汗をかくことになります。 理想的な湯治方法 1日4回(朝・昼・夕・就寝前) 1回40〜45分 特に朝は40〜60分湯治して、昼までポカポカ温かい体となるのを目指します。 就寝前の湯治はとても大事で、精神的、肉体的なストレスや疲労、薬毒を排泄してくれます。 十分な睡眠が必要(昼寝もOK) 塩分もしっかりと摂りましょう。 湯あたり 風邪症状のような倦怠感、頭痛の時は、湯治は控えましょう。 1週間ほどすると、湯治が体に馴染んで、湯あたりは治ります。 排便・放屁が増えることがあります。 湯治すると、副交感神経の働きが活発化するので空腹感が強くなります。 お湯が白濁したり、臭気が強くなることもありますが、これは体の血管のデトックス作用です。 湯治の汗は副交感神経系からの発汗なので、水分の他に、体に不要な老廃物が多く排泄されます。 (運動の汗は交感神経系の発汗で、ほとんどが水分です) 湯治中は血液循環が促進され、心臓の血液拍出量は平時の4〜5倍になります。 免疫力も5〜6倍高まります。