2017年11月18日土曜日
ごきげんさん 2017.11.17.
冬将軍が来襲して咳が止まらない風邪ひきさんが増えています。
この時期はマイコプラズマ肺炎:百日咳が多い季節です。
舌診では皆さん、水毒からの湿痰がベットリ。
真夏に冷たいものを摂りすぎたのがバレバレですよ。
アーユルヴェーダの脈診でも咽喉頭に湿濁がありますが、
もうひとつの共通点は、お腹が冷えていることです。
食欲はあります、胃腸の調子は普通です・・・とおっしゃいますが、脈診は身体の声ですからね。
お腹が冷えて、腸内フローラがヘロヘロになっていることにさえ気づけないのは、日々のジャンクフードや暴飲暴食などの悪習によるものです。
咳が長引いていてひどくなっている方々は、男女ともに喫煙者ばかりです。
呼吸器(咽喉頭・気管支・肺)と腸は深い関係があります。
お腹が冷える・腸内フローラが弱ると呼吸器の免疫力&自然治癒力も弱ります。
当然、治るべき風邪もなかなか治りません。
咳は本来、呼吸器に入ってきた細菌・ウィルスや花粉・農薬などの異物を体外に排泄しようとする生体防御反応です。
小児科の真弓先生は、鼻水・咳・下痢嘔吐などは体内に入ってきた毒を排泄しようとしている防御反応なのだから薬で止めてはいけない、とおっしゃっています。
アーユルヴェーダでもチベット医学でも、この排泄という防御反応をとても大切にしていて、薬草などを用いて排泄を促進させることさえあります。
(西洋医学は対症療法ですので、排泄防御反応を止めてしまいます)
細菌・ウィルス・異物などがすべて排泄されても、お腹が冷えたままでは、いつまでたっても咳は止まりません。
長引く咳を治すには、腸内フローラの養生が不可欠です。
自然医学の風邪の治し方は、食べるな・寝てろ・温めろ です。
どれも腸内フローラをしっかりと養生してくれます。
免疫力&自然治癒力はお腹、特に腸内フローラに内在しています。
腸内フローラが元気になると、どんな風邪も快方へ向かいます。
例えワクチンも特効薬もない新型の風邪がパンデミック:危機的大流行したとしても、
お腹を温め、腸内フローラをしっかり養生していけば、高まった免疫力&自然治癒力のおかげで疫病神に取り憑かれることはありません。
なぜ喫煙者は風邪が長引くのか? もうおわかりですよね。
喫煙は身体、特にお腹を冷やします。腸内フローラにもダメージを与えます。
免疫力&自然治癒力の回復が遅れるので、なかなか風邪は治りません。
風邪が長引くだけではありません。
食道・胃・胆嚢胆管・大腸のガン、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃十二指腸潰瘍、
白血病、再生不良性貧血などの血液病も喫煙でリスク増大です。
糖尿病、リウマチ、喘息、肥満も腸内フローラの冷えで悪化します。
さぁ 今冬も華陀鼎灸の出番です。
しっかり下腹部:丹田・仙骨・会陰穴を温補しましょうね。
(低温火傷にはご注意くださいませ)