2015年12月6日日曜日
おはようさん 2015.12.6.
今日は国立民族博物館で「息づく仮面 バリ島の仮面舞踏劇トペンと音楽」を楽しんできました。
450名収容の大講堂は抽選で当たった人だけで満席の大盛況でした。
ガムランの演奏と「歓迎の踊り」は日本人だけの演者でしたが、とても上手で感激しました。
バリからお越しになったお二人の有名な踊り手が「戦士の踊り」と「仮面舞踏劇トペン」を演じられましたが、そのガムランも日本人の方だけの演奏でした。
踊り手のちょっとした足と手の合図で演奏の強弱や間合いを計られておられましたが、息もピッタリ! すばらしい公演でした。
バリのガムランは、とても綺麗な音色です。
リズムに乗っていると、自然と眠ってしまう・・・お風呂に浸かりながらウトウトと意識が気持ちよく遠のいていく、あの感じになります。
ケチャほど激しく陶酔はしないけれど、アルファー波とうまくシンクロするのがバリのガムランの特徴なのでしょう。
トペンの中で、まるで吉本のお笑いのようなやり取りがありました。
もちろん言葉は分かりませんが、それでも会場は大笑い。
これぞ演劇のパワー!を見せていただきました。
夏の中谷塾の遠足塾で国立民族博物館を訪れた時、バリの仮面たち、影絵のコーナーは私のちょっとしたお薦めスポットのひとつだったのですが、見事に特急通過されてしまいました。悲しかったなぁ。
私の聖域 民博に中谷遠足塾が来る!と舞い上がって喜んでいたので、とりあえず全ての前を早足で通り過ぎた現実とのギャップが大きなトラウマになっています。
万博は今、エキスポシティがオープンして、ものすごく賑わっています。
大阪モノレールも大増発!
駐車場は朝から満車です。
今日は万博広場でガレージセールをやっていたので、万博にも多くの人が足を向けていました。
国立民族博物館は・・・静かなままです。
まぁ 民博にまで人の波が押し寄せたら、個人的には困りますけどね。
民博に向けて歩きながら、岡本太郎と敏子さんのことを思いました。
敏子さんは太郎さんの描く絵が大好きでした。
相性とかベクトルとか、パートナーとしてピッタリはまる大切なものって、音楽や絵画や「民博」のようなものなんだよ。
印象派と抽象画、人物画と風景画・・・まったく違うジャンルが好き同志でもかまわないのです。
その絵にどれくらい惚れ込めるのか。
その惚れ込める深さ、パワーがパートナーとしての相性の合致になるのです。
自分の好きな絵に深く惚れ込める人は、他のジャンルの絵をリスペクトできます。
「それもいいんじゃない」と認めあうことができます。
絵画にしても音楽にしても、その神髄の「美」を見ているわけです。
芸術家のパートナーは「美」で繋がっているのですね。
民博はどうかな?
民博にも「美」はあるけど、民博の神髄は「生と死」・・「生」です。
生きた証であり、生きる術であり、生きる悦びであり・・民博には「生」があります。
だから毎回、民博に向かって歩いていると、心臓がドキドキ&ワクワクするのですね。
もちろん「生」の中にも「美」があります。
「生」の中には「愛」もあります。
「生」の中には「祈」もあります。
民博に吸い寄せられて離れられなくなる人の血は、「生」が賦活化されています。
民博に近寄りがたい・早く離れたい人は、まだ生と死の幻影の世界に居るのです。
血は波動です。
「生」が息づいている血は、見えない世界を見せてくれます。
時間と空間の向こうの世界と繋がり、未来を買えていく力に目覚めます。
大阪万博に民博がある意味、なかなか深いものですね。