2015年9月4日金曜日

おはようさん 2015.9.3.

軍師中谷彰宏先生の新刊「学びをお金にかえる勉強  稼げるようになる53の具体例」を読みました。 その中の50番目「勉強とは、正解を見つけることではない。選択肢を増やすことだ。」は医者を例に出して語られています。 ちょっとドキッとしました・・・私のことかな?って。 このチャプターを引用しますね。 20代のお医者さんは、たくさんの症例に当たる必要があります。 20代でどれだけ多くの患者さんに辺り、どれだけ多くの症例を勉強するかが、お医者さんとして稼げるかどうかの勝負です。 30代は違います。 20代で経験を積んだあと、自分のひとりよがりの押しつけではなく、患者さんの人生の氷ティー・オブ・ライフをどう上げるかを考えることです。 患者さんがこうしたいと思うことに寄り添うのです。 病気を治すのが20代で、病気といかにつき合うかを教えるのが30代です。 ここには正解はありません。 肝硬変になった人に、「お酒をやめなさい」と言うのは20代のお医者さんです。 お医者さんは、病気を治したいと思って患者さんにアドバイスをします。 患者さんは、豊かな人生を生き切りたいと思っています。 患者さんの立場からすると、病気を治すために今自分が一番好きなモノをやめるのは、死んだも同然なのです。 そういう時は、選択肢を与えることもお医者さんの仕事です。 「お酒をまったく飲まなければ10年生きます。毎日これぐらいの量を飲んでいると3年生きられます。好きなほうを選んでください」と言えるのが、30代のお医者さんです。 価値観を自分で決めつけないで、相手に選んでもらうのです。 「AのことをするとAの場所に行く」「BのことをするとBの場所へ行く」と選択肢を提示するまでがプロフェッショナルの仕事です。 「あなたはこうしなさい」と言うのは、自分の価値観の押しつけです。 アドバイスの仕方は、お医者さんが常に迷うところです。 ある程度キャリアを積んだお医者さんから、「患者さんにアドバイスしても、聞いてくれない。このまま患者さんが好きなようにしていたら死んでしまう。私はどうしたらいいですか。無力感を感じるんです」と相談されました。 これは、医師としての無力感であり、自分の側から見ているだけです。 患者さんは、「少しでもお酒を飲めるように対策をとってください。それで寿命が縮まっても文句は言いません」と望んでいるのです。 そういう時は、治したいという自分の欲望よりも、患者さんの人生を謳歌して死にたいという思いを優先させればいいのです。 相手の側に立ってあげればいいのです。 大切なのは、選択肢を出してあげることです。 勉強は、選択肢をつくることです。 鍼の師匠の蓮風先生は肝硬変の患者さんに「どんどん飲め! 俺が治したる!」と言います。 この「お医者さん」は私ではないな、と思えるのは、個人レッスンでこのお話を聞いて、私なら「お酒をを飲んでもいいよ」って言いますよ、と言った覚えがあるからです。 現実&現場は、もっとシビアーです。 お酒はこれまで通り飲むが、肝硬変や肝がんでは死にたくない。何とかするのが医者の勤めだろ!とトンデモナイことを平気で言う患者さんたちも多いのです。 案の定、肝がんで腹水が溜まって・・・もう親族一同までもが医者の悪口&デマのオンパレード・・なこともしばしばです。 本人が納得していても、死後、遠い親戚の依頼で弁護士が尋ねてくることだってあります。 シュールに中谷先生のこのページに書き込みを入れると・・・ そして40代。人生を謳歌して果てた患者さんの遠い遠い親戚からの医療裁判で、お医者さんは人間不信になります・・・ この人間不信感については、中谷先生との個人レッスンで話題に取り上げた記憶があります。 自分で半年間、考えて出した結論は、自分をレベルアップする=患者さんたちのレベルアップをする でした。 オシャレやマナーと同じく、患者さんのレベルも三角形の中に3つあります。 一番下は、気づかない人たち。病気になった意味も、健康になる価値も、生と死さえもわからない人たちです。このレベルの人たちは、悪口&デマが大好きです。遠い親戚が弁護士連れて出てくるのもこのレベルです。 医者は無力感や人間不信に陥るか、金儲けに走るか、になります。 このレベルの人たちからが最も簡単にお金を巻き上げやすいのです。 真ん中2番目のレベルは、正解を知らない人たち。自分で勉強して、いろんな健康法を実践しています。ただ、ちょっと的外れが多いです。 蓮風先生の鍼を受けに来られている患者さんたち、旧医院でも身なり&マナーのちゃんとしていた患者さんたちは、このレベルの人たちです。 教えてあげると実践できるし、選択肢を提示してあげると自分で選べる人たちです。 新医院は、このレベル以上の人たちを患者さんにしていきます。 どうやって下のレベルの人たちとの敷居を作るか? は中谷塾を見ていてノウハウをつかみました。 心斎橋というオシャレな街に見事に導いてくださった神さまも、これでいいのだ!と背中を押してくださっています。 中谷先生からいただいた新医院の言葉は「治すよりも、もっと幸せにしよう」です。 もっと幸せになれる患者さんたちが導かれて来られる善き予感がしています。