2018年2月21日水曜日

ごきげんさん 2018.2.21.

黄泉比良坂 4 自殺をすると成仏できないとか、天上の光に昇っていけない、と思っている方がたくさんおられます。 自殺した過去生も何百例と見てきましたが、死体を離れて宙に浮かんでしまえば、あとは病死や事故死の魂:意識体と同じ道程を辿ります。 自殺と病死や事故死の大きな違いは、「死ぬまでの間」にあります。 病死や事故死の場合、最幸最強の脳内モルヒネが一気に放出されますので、とても穏やかで幸せな気分のまま、スッと魂は身体から離れます。 時間感覚も、まるでCMをスキップしたかのように、死の場面をスルッと通り過ぎていきます。 あまりに穏やかに幸せにスルッと死を通り過ぎてしまうので、前述したように、自分が死んだことがわからない意識体もたくさんいます。 自殺の場合、最幸最強の脳内モルヒネは分泌されません。 自殺の一部始終を醒めた意識のまま実体験しなければなりません。 そして何より自殺で苦しむのは、死の場面がまるで時間が止まってしまったかのような超スローモーションになることです。 電車に飛び込むと、電車が超スローモーションで迫ってきます。 ほんの数秒の出来事でしかないのに、百時間、千時間、万時間・・・のような長さでゆっくりと電車にひかれていきます。 もちろん逃げることも、気を失うこともできません。 自分の肉体がバラバラになっていくのを醒めた意識体で見続けなければなりません。 首つりをすれば、ロープが首に食い込んでいく痛みを、首の骨がきしみながら折れていく音を、息ができなくなって窒息していく苦しみを超スローモーションで味わうことになります。 睡眠薬自殺は眠っているから楽だろうと思われるかもしれませんが、意識体は醒めていますから、呼吸と心拍がゆっくりと浅く少なくなっていくと共に、身体が凍えていく様をすぐそばで見つめ続けなければなりません。 その間、今生の始まりから自殺するまでの自分史を何度も見直すことになります。 肉体を離れつつある魂:意識体ですから、自分史を見直しながら、家族や友人たちの心の内もしっかりと伝わってきます。 どんなに悔いて反省して謝っても覆水盆に返らず。 どんな死に方をしても死後の世界には地獄などありませんが、自殺だけには、この死の瞬間に地獄があるように思えます。 自殺した人は、もう死んでしまってから発見されることがほとんどです。 発見された時にはその魂は、すでにこの死の瞬間の地獄を通り抜けて宙に浮かんでいます。 もうたっぷりと地獄を味わった魂で、きっと十分に悔いて反省して謝っていることでしょう。 死に方の極意 その5「自殺はつらいよ」です。