2018年2月15日木曜日

ごきげんさん 2018.2.15.

慢性腎不全で透析寸前だった患者さんたちも、50日間の尿断食でクレアチニン9台から6台へ、BUN60台へとゆっくり回復してきました。 腎機能が回復へと向かうにつれて、肝機能障害やSIADHの水中毒といった症状が現れています。 脈診から遅発性の瞑眩反応ではないことはわかりました。 ここからは推察ですが、この回復期に現れる症状は「腎不全の先祖返り」 どうも元々の病が現れているように思います。 断食も尿療法も、心身のデトックス効果はとても強力です。 50日間 1200時間も心身の排泄モードが続くので、腎臓だけでなく、全身のすべての臓器が浄化されると共に、免疫力&自然治癒力&蘇生力システムも完全にリフレッシュされます。 尿断食を始めてしばらくの間は下痢をしますが、これも腸内フローラがデトックスされている症状です。 長期休暇をもらった腸内フローラは、何度も世代交代を繰り返しながら善玉菌:日和見菌・悪玉菌のバランスを最善なバランスに整えます。 腸内フローラのバランスは心身、特に性格や気質に強く影響を及ぼしますので、下痢が治まってきた頃から、ちょっと悟ったような落ち着きのある性格になる方が多いです。 (かなりスピリチュアルな体験をされる方もおられます) もう十分にデトックスされて心身共に落ち着いた中庸の状態にあるはずの回復期に、さまざまな症状が出てくるのはなぜでしょうか? デトックスは排毒です。 何年もかかって心身に溜まってきた食毒や環境毒、香毒、薬毒などを排泄していきます。 尿断食のデトックス作用があまりに強力なために、体毒を排泄しながら、その体毒が心身に溜まっていった時間の流れを逆戻しにしたのかもしれません。 時間の流れを逆戻しにするということは、若返るということです。 腎機能を正常値へ戻すことが尿断食の目標ですので、腎臓が若返ってくれれば最幸です。 腎機能が回復基調にある今、腎臓を悪化させた根本原因が心身に取りついた頃の状態を再現してくれているように思えます。 肝機能障害は脈診で肝火上炎犯胃(ピッタ過多)によるものであることはわかっていますので、問診と照らし合わせてみると、深層の几帳面な性格が肝障害をこじらせて腎障害に至ったことが推察されます。 水中毒も深層のマイペースな性格が副交感神経に長期の緊張状態を強いった結果の腎障害だと推察されます。 この腎不全の根本原因がわかることはとても重要なことで、仮に腎機能が正常化したとしても、この根本原因を改めなければ、数年内にまた腎不全に陥る可能性が高かったわけです。 深層の性格や気質を改めることはとても難しいですが、そういう気質があるということを自覚するだけで、病の根本原因は手放すことができます。 自分の中には、こういう性格・気質が潜んでいるんだなぁ・・・に気づけば、事ある毎にフッと手放せるようになれます。 アトピーや喘息、糖尿病、関節リウマチ、ガンなどの本治にも尿断食は使えそうです。 なるほど、尿断食は病気の根本原因をさらけ出してくれるわけで、病気になった意味や学びにも気づかせてくれる大いなる可能性を秘めた療法なのです。