2011年8月2日火曜日

おはようさん 2011.8.2.

甲子園出場校が決まりました。
小さいときからすべてを注ぎ込んできた若者たちに、
勝敗を超えた「清々しさ」と「美」を感じ取れるからこそ、
プロ野球には興味がない老若男女まで引きつけるのでしょう。
ギリシャ時代から、勇者はあこがれでした。
イーリアースもオディッセイアも、
勝敗ではなく、いかに戦ったか、
生死を超えて、何を見つめていたか・・・が問われました。
高校球児も同じ。
それまでの人生を賭けて、ある意味、生死を賭けてグラウンドに臨みます。
ただ白球を追う、その今の中に「美」があり「生」が沸き上がっています。
高校野球を観ていると、そんな「生」のエネルギーをおすそわけしてもらえます。
疲れたバッテリーがリフレッシュするように、元気が出てきます。
甲子園に出られる選手はわずかです。
負けた選手、補欠だった選手、応援にまわった選手、
みんな美しい。ただ、美しい。そして「今」を生きてきた勇者たちです。
だから、ほめましょう。祝福しましょう。賞賛しましょう。
負けたらダメ、スタンド応援だったからダメ・・・そんな大人の価値観なんてクソ食らえです。
もっと自信を持たせてあげたい。
負けても、出られなくっても、それまでの「生」は光り輝く生きざまなんだと、みんなで賞賛してあげましょう。
生死を超えて何かに打ち込めるのが青春時代です。
青春まっただ中の若者たちに、自信と勇気と誉れを与えることが、大人の務めであり、老人の喜びです。
この国を光の国として蘇らせるための大切な若者たちです。
大震災でさえ乗り越えてきた若者たちです。
今年の夏は、そんな美しい勇者たちに最大の賛辞と拍手を贈りたいと思います。