2010年10月3日日曜日

抗加齢医学会研修会2010.10.3.

抗加齢医学会研修会。小太りちょいメタが健康!東海大学大櫛陽一教授。

メタボリックシンドロームへの考察。メタボは下限がない世界。人口の1/2を病人にする下限が使われている。日本のメタボ対策はインチキ。

2002年日本肥満学会がBMIと腹囲基準を発表。45歳異常の1/2がメタボに。スーツの一番の売れ筋体型。「一番多いのを病人にしよう」

2005年社会保障懇談会。年間3兆円の医療費削減効果説に乗った。

2005年日本内科学会が日本版メタボを発表。腹囲男85女90が必須項目に。インスリン抵抗性改善薬・高脂血症治療薬・降圧剤の使用を勧める。日本肥満学会が黒幕。薬屋と関係の深い学会総動員して「メタボは病気だ」

海外では・・2002年「本来メタボは薬物による治療の対象ではない」と。生活習慣病の改善目標にすべき。

2005年秋、日本版メタボへの欧米からの忠告が来た。

2006年秋、国際糖尿病連盟から日本版メタボに疑問が投げかけられた。

2007年6月、国際糖尿病連盟が日本版メタボを完全否定した。

以来、腹囲男90女80以上のデータでないと、国際的に論文を受け付けてもらえない。

へその位置で腹囲測定しているのは日本だけ。女はへそで測定すると腸骨が被って5−10㎝大きくなる。

「メタボは男性の半数を、次は女性を狙っています」門脇班は正常者の1/2を病人にしようとしてる。

特定健診。40−60歳の受診率は10−15%。本来必要な人は受けていない。特定健診はそれまで市町村で行われていた検診を破壊した。

特定健診で、6割の人が薬を飲みなさいと言われる。生活指導などのまともな保健指導は3%だけ。7割の人が治療へ追いやられてしまう。

日本人の平均寿命は世界一高い。健康感は世界のどん尻。本当は健康なのに健康でないと思い込まされている。

事業所検診(労働者年齢層)4割が要医療判定。その1/2は診察に行かない。診療受けても、その2/3は薬治療は不要と診断。LDL-コレステロール異常を指摘されてもこんなもの。

「日本人は世界一スリム」日本人の肥満は3%。OECD中で自殺率も世界一。日本・韓国=スリムな国は自殺率が高い。

「日本人のBMIと死亡率の変化」BMIが増加すると死亡率が減る。若い女性でBMI18.5以下が増えている。欧米ではこの層の死亡率が高い。欧米のモデルはBMI18.5以下だと出演禁止となる。

「10倍にねつ造されている日本の肥満」米国BMIで30-35は15%、35以上は8.3%。日本で2.3%と0.3%。日本は25-30の小太りが多い(21.1%)

「米国では、小太りが長生き」BMI18.5以下は死亡率がダントツに高い。

「ヨーロッパ人も、小太りが長生き」

「日本人も小太りが長生き」

「ねつ造された肥満基準」&「ねつ造された腹囲基準」

「アディポネクチン?」データのねつ造。測定の価値なし。

「LDL-コレステロールが高受診勧奨率の第一原因」

「LDL-コレステロールは細胞膜、脳神経細胞、生体ホルモン、胆汁の材料です」LDL-コレステロール低下=神経鞘のダメージ=神経がショートする=スタチン(高脂血症治療薬)=記憶喪失

「日本人のLDL-コレステロールと原因別死亡率」男性でLDL-コレステロールが超高値の人だけが心疾患になりやすい。それ以外は高い方がいい。

欧米のLDL-コレステロール基準と女性への投薬」コレステロール低下薬の検討基準LDL-コレステロール>190mg。生活習慣病改善の目標160mg。女性にコレステロール低下薬は処方されない。

「家族性高脂血症以外は1000mgまで薬剤治療不要」

「高脂血症の人は脳卒中になりにくい」高脂血症の人は脳内出血・くも膜下出血になりにくい。

「高脂血症の人は脳卒中になっても症状が軽い」

「高脂血症の人の人は脳卒中で入院しても死亡率は低い」退院時痴呆率も低い。

2004年までのスタチン報告はニセ。2006年以降は全く評価されていない。欧米:2010年。お医者さん、薬屋さんのいいなりになるのはもうやめましょう!と。

「血圧が高受診勧奨率の第二原因」血圧異常は日本人の6割になる。

「正常血圧は加齢により上昇する」年と共に160まで上がるのは健康体。死亡率には影響していない。

「収縮期血圧・拡張期血圧が159/99まで正常範囲」

「日本人の百寿者調査」血圧156−220のHigh層の自立度が最高。血圧が高い人の方がバイタリティが高い。

「高血圧のリスク」収縮期血圧>185。185までは血管は破れない。

「降圧剤は高齢者に慎重投与とされているが、高齢者を中心に投与されている」70歳を超えると4割の人が飲まされている。

「日本人での無作為化試験は悲惨な結果であった」強い降圧すると5倍の死亡率に。

「高血圧より降圧治療がリスクになる」5倍の死亡率。

「強い薬物治療は死亡率を10倍にする」降圧剤で20以上下げると死亡率は10倍になる。

「年齢を無視した高圧治療は脳梗塞とその死亡率を増やす」高齢者の血圧30下げたら10万人の脳梗塞を増やした。2000人を殺した。

「肥満にのみ限定すると糖尿病を見逃す」糖尿病の人の半数はBMI25% 以下。

糖尿病:膵臓インスリンの使いすぎ。(1)運動不足ーインスリン抵抗性(2)長年の糖質摂取ー高齢者糖尿病(3)カーボローディングーアスリート糖尿:炭水化物の取りすぎ。

昔の力士はまず食べて体を作れ!でほぼ全員糖尿病だった。現在は食事前の稽古と筋トレにより力士の糖尿病は一般の人より少なくなっている。

「炭水化物は非糖尿病の人でも食後血糖値を上昇させる」糖質130gまでは脳が使う。それ以上は運動しなくては。それも毎食後2時間の運動・・・

「非糖尿病者での食後運動の効果は限られている」食後の散歩ではすぐに血糖は戻りますよ。

「糖尿病患者に対する生活指導の誤り」10g糖質なら運動はいりませんよ。

「日本医学会における利益相反」ガイドラインを作る教授たちは3億2億ともらっている。(読売新聞:指針作成医9割へ寄付金、製薬会社から)

「厚労省と製薬企業との癒着」(神奈川県医師会:医薬品メーカー上位30社で天下りは18社27人 厚労省)

「LDL-コレステロールは欧米の検診から消えた」

「HDL80、LDL<100=ガン・炎症で男の死亡率が高い。LDL-コレステロール不足は細胞破壊が起こる」

「特定健診が始まってから医療費は増加している」

「日本のメタボは間違っている。肥満よりヤセが健康リスク。高脂血症は作られた病気。高血圧より降圧剤がリスク。糖尿病の主たる原因は糖質によるベータ細胞の疲弊。メタボは無駄かつ危険な医療を増やしている」

「活性酵素でみえてきた抗加齢医学の新展開」京府医大内藤祐二。

アンチエイジング1:外因性フリーラジカルをさける。現代社会はフリーラジカルに囲まれている。東アジアは窒素酸化物の重要な発生源。中国から風に乗って流れてくる。

「たばこは最大、最強のフリーラジカル発生剤」

「一杯の酒が心臓病を防ぐ」=ビール1缶355ml、ワインはグラス1杯、ウィスキーは45ml。

「フレンチパラドックス」フランス人は高脂肪食を摂取しているのに心臓病での死亡率が低い。赤ワインのせい?

アルコールは食道癌の原因。アルコール飲まない人は食道癌にならない。アルコール飲めなかったのに修行して飲めるようになった人が食道癌になりやすい。

「コンビニ弁当を一日に一食食べる人が13.8%」

「現代の食事は腸の老化を促進する」食物繊維が少なく脂肪分が多い肉食やジャンクフード=腸内環境の悪化。

NASH非アルコール性脂肪肝炎。脂肪肝の10%はNASH=多臓器のガンや心筋梗塞・肝硬変で死亡しやすい。

糖尿病の13%が肝臓で死亡している。糖尿病の脂肪肝は高リスク。

NASH:非飲酒・脂肪性肝炎・他の要因(ビールス)なし。

フェリチン女>200男>300。IRI>10。Type4collagen7S>5 。どれかあるとNASHの可能性がある・・35%NASH。6%単純性脂肪肝。

60歳以上の女性・若いときに肥満・肝機能異常があるとNASHの可能性。60歳以上の女性の脂肪肝には要注意。

NASH。1/3はビタミンEが効く。

「カロリー制限は年齢関連死亡を抑制する」70%カロリー制限。

「カロリー制限は年齢関連疾患の発生を抑制する」糖尿病・ガン・血管疾患・脳萎縮。

カロリー制限=IGFインスリンシグナルの抑制・サーチュインの活性化=長寿に関わる遺伝子群の発現維持=長寿

基礎代謝アップの3つのポイント(1)サーカディアンリズムに合わせた生活。酒飲んで寝るはダメ。

(2)代謝を上げる食材を選んできちんと食べる。食事制限は代謝ダウンのもと。低インシュリンダイエットで3食きちんと食べる。

(3)身体を動かし筋肉をつける。まずはまめに動くことからはじめる。筋肉がつくと寝ている間にもどんどんエネルギーが消費されるので効率よくやせられる。

「ガンの原因。喫煙と成人期の食事・肥満のガン死亡への推定寄与割合は30%」

「結腸癌のリスクを下げるもの=身体活動」は確実。

「運動刺激はミトコンドリアの機能をアップする」

「血清フェリチン、トランスフェリン高値は3年後の糖尿病発症の予測因子である」

「ビタミンEは糖尿病の人の動脈硬化を予防する」

「ビタミンEの有効性はハプトグロビン遺伝子多型に依存する」

杉田玄白の養生七不可:きのうの失敗は後悔しない。あしたのことは心配しない。食べるのも飲むのも度を過ぎない。変わった食べ物は食べない。何でもないのにむやみに薬を飲まない。元気だからといって無理をしない。楽をせず、適当に運動を。