2019年8月3日土曜日

なぜかこの世は病人だらけ その12 2019.8.3.

 病魔の呪文 その12 治りますか?  ○○すれば、治りますか?  この「治りますか?」を初診の予約電話で尋ねる人たちがあまりに多いのに驚いています。  どの病にも、原因と意味(学び)と結果があります。  この世の医療は、エビデンスがすべてです。
 エビデンスとは、臨床結果などの科学的根拠のことです。  エビデンスがない療法は、保険診療にはなりません。科学的な医療だと認定されないからです。  エビデンスには、患者ひとりひとりの個性も嗜好も生活歴も家族関係も入り込めません。  人間らしさをすべて排除して、病だけをターゲットにした検証データーを統計処理して高値を得たものがエビデンス良好だと判断されます。  この世の医療はすべてマニュアル化されています。  エビデンスという判断基準があるから、治療をマニュアル化できました。これで3分診療も遠隔診療も可能になりました。すぐに医療をAI化して、能率が悪く危険な人間医師を排除できます。  AI医療は、すでに畜産管理や製造管理で実績を積んできたので、いつでも可能です。  体内に埋め込まれたAIセンサーが病を早期発見してくれて、すぐに薬が宅配されてきます。それを飲めば、病は消えます。バラ色の近未来医療ですね。  ♪ だからこの世は病人だらけ〜 ♪  病の原因と意味(学び)と結果(治療)の中で、最も大切なものは意味(学び)です。  2019年の医療を見渡してみて、病の意味に向きあっているのは自然医学だけです。  漢方と鍼灸の東洋医学も、さまざまな代替医療も、病の意味に向きあうことを忘れ去ってしまいました。  なぜ? だって診るのに時間がかかるもの・・・。  ○○で治ります! の代替医療だけが生き残ったこの世です。    病の意味に向きあうのは、患者さん本人です。  医療者は、病の意味に導くガイドにしか過ぎません。  治すのは、患者さん自身です。  病の意味に患者さん自身が気づいた時、病は根治し始めます。  病の中心から溶けて崩れていきます。  病の中心が溶け始めると、忘れていたトラウマや過去生が思い出すこともあります。  病の中心が崩れ始めると、心身をむしばんでいたこの世の毒が噴出することもあります。  とても辛くて苦しくて惨めな時間がゆっくりと流れる中で、病は消えていきます。  「治りますか?」の患者さんたちに、この根治の苦悩は耐えられません。  今生は薬を飲んで、病を忘れた方が良いですよ〜。本当にその方が楽ですから。  ♪ だからこの世は病人だらけ〜 ♪  「治りますか?」と聞かれれば、「あなた次第です」が答えです。  エベレストに自分の足で登りたい人には、喜んでガイドさせていただきます。もちろん、命がけの登山ガイドです。  エベレストの頂上に立ちたいだけの人は、ヘリコプターをチャーターするなり、3Dシュミレーションで頂上に立った気分を味わうなり・・・お好きなようにどうぞ、です。  五次元世界には、病はありません。  三次元波動だから病になるのです。  三次元波動の人を五次元化してしまう魔法はありません。  自分の三次元波動に気づくことから、五次元化のプロセスは始まります。  病の意味に向きあっているうちに、波動は五次元化していきます。  今、病の人たちは、五次元化するチャンスの中にいます。  せっかくのチャンスを活かすも殺すも、患者さん自身なのです。