2011年10月22日土曜日

おはようさん 011.10.22.

昨夜の大阪は強い雨でした。
その雨音を引き裂いて、鐘や太鼓の音が、若い男女のヨイヤサァの叫び声がどんどん近づいてきました。
真っ暗な雨の中、山車のリズムの中で無心に踊り狂う若者たちの姿が、いにしえから何度も何度も日本に生きてきて、やっぱりこの国が好きなんだという想いをDNAの奥底から、あぶり出してくれました。
日本の祭りは、八百万の神さまへの感謝の気持ちです。
五穀豊穣を願い、祈り、感謝して皆で喜ぶ。
感謝と喜びがこころから溢れ出し、身体が勝手に動き出す、まるで神さまに乗り移られたように。
そしてそこら辺にあったモノをたたき、打ち鳴らし、叫び声がどんどん大きく、ひとつにまとまって、お囃子となり、踊りとなって・・・岡本太郎さんに見えていた古の世界、生も死も美も愛も「今を生きる」にどろどろに溶け込んでいた若い日本が見えてきました。
やがていつ頃からか、こうしなきゃいけない、これが正しい、オレの方が上手だ、美とはこういうものだ・・・情熱も創造も、常識や格式や模範に塗りつぶされて消えていきました。
大人になった日本ですね。
喜怒哀楽、いろいろありました大人の日本です。
それも全部必然必要だった経験でした。
そして今、老後を迎えた日本が、さぁ どうする? の岐路に立っています。
辛苦を味わいながら学んできた老人の知恵を生かすためには、若い情熱と創造をもう一度呼び覚まさなければなりません。
あきらめ、動かず、常識や規範のままでいい老人で行くなら、呆けたふりしなくちゃねぇ。
天変地異が起こっても、世界経済が崩壊しても、へらへら笑ってるだけな日本もアリでしょう。
世の中、暗く悲しくなっていってるように思いますが、
実は、若い力のまま今を生きている人たちも増えています。
夜空の星のように、まだまだ漆黒が無限に拡がる宇宙の中にポツン、ポツンと輝いているだけに見えるけど、大丈夫です。
暗黒に見える宇宙の大部分が目に見えないダークマターで充たされているけれど、そのダークマターこそが情熱であり、創造であり、想いのエネルギーなのです。
目じゃないとこ、耳じゃないとこのどこかを使うことに気づいてしまえば、漆黒の宇宙は本当は光の世界そのものだとわかります。感激しちゃいますよ。
素直にありがとう。
素直にうれしいよ、楽しいよ、きれいだね。
だから、ご一緒にどうぞ。
そんな和・輪・笑な光の世界の秋祭りとつながった秋雨の夜でした。感謝。