2011年11月18日金曜日

おはようさん 2011.11.18.

昨日、ブータン国のジグミ・ケサル国王の国会演説を見ました。
ブータン国は、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すことを国策としています。
国民総幸福量。
「あなたは今幸せか」という問いに対し9割が「幸福」と答える国。
そんな夢物語でファンタジーな国家が実在することがうれしい驚きです。
もちろん、現実との摩擦やアンダーグラウンドもあるでしょう。
でも、みんなが幸せだと言う国家にしようという明確で力強いベクトルを感じます。
演説内容も、社交辞令やエソラ事ではなく、
そう、駅前広場で毎晩歌ってる若者のように、自分の可能性を信じ切って、
みんなを幸せにしたい、平和を創り出すぞっていうパッションがみなぎっていました。
この人は、人を信じられる人なんだな。
そう感じると同時に、先日来日されたダライ・ラマさんを思い出しました。
七難八苦にまみれながら古い社会主義と資本主義時代を生き抜いてきた方と、
新しい幸せ主義の時代を創り出していく若者とが見事にバトンタッチできたように見えました。
ブータン国はチベット仏教の国。
中国が何と言おうとも、ダライ・ラマさんが誰を指名しようとも、チベット仏教の真髄は、宇宙に輝き始めたこの新しき国王に受け継がれたのだと感じました。

どの宗教も、どんな教えも、その中心には、和・輪・笑&幸 が見えます。
これは宇宙の法則そのもの。
富士山を登るように、登山道がいろいろあるだけで、頂上に立てば、みんな同じ。
そして、頂上から宇宙に向かって何を祈るか?
その祈りが、この宇宙の94%を充たすダークマターそのものになります。
祈りは時間と空間の拡がりとは逆に伝わっていきます。
ダークマターの中を、あたかも時間をさかのぼるように拡がっていって、この宇宙のはじまりを生み出します。
だから・・・何を祈りましょうか?

ジグミ・ケサル国王と王妃さまを見れば、わかりますよね。
「みなさんをハグしたいけど無理なので、王妃をハグします」
こころ優しい国王ご夫妻は、とってもステキな愛の祈りを宇宙に向かって拡げてくださったと思います。

この宇宙を愛で充たすために、
自分のために、大切な人のために、世のため人のために、この星のために・・・
小さな幸せを見つけたときに、ありがとうって言えたときに、あたたかさがうれしかったときに・・・
宇宙に向かって愛を祈りましょう。