2012年3月10日土曜日

Pray for 311,Everyone in Heaven

311から1年。
関西に居ると、放射能も余震も遠い国のお話のようでもあり、
だからこそ、客観的にこの1年のさまざまな流れを見てきたように思います。
大きく変わったもの。
全然変わらないもの。
早かった一年。長かった一年。
岡目八目でこの1年を見ていて、ひとつ言えるのは、
「うそは通じなくなったね」
ということです。
うそをついても、すぐにばれてしまう。
うそで繕っても、全然うまくいかない。
人をだましたり、押しのけたりして我欲を充たしてると、そんな輩しかいない酒池肉林阿鼻叫喚地獄から出てこれなくなって。
津波が我欲も奪い去ったけど、それでも信じてがんばりはじめている人たちもいて。
311。梅が咲いて、桜のつぼみがふくらんでくる季節です。
うそは自分をだますこと。自分を信じられないと愛も許しも見失います。
若者たち、がんばってる人たちに春の戴冠が舞い降りてきますように。
きっと、みんな笑顔になれます。みんな、大丈夫です。
光さんはここ数年、「大丈夫」が口癖です。だから、大丈夫です。
ここに繋がっている人たちは、みんな、大丈夫。
光さんが笑顔でそう言っていますよ。

今年の初め、「一年の計は元旦にあり」で。
生け花を再開するぞって念じて、やっと始まりました。
それが311の週。
お題は「Pray for 311、Everyone in Heaven」とスッと降りてきました。
天に向かって祈る百合の花。大丈夫、きっと大輪の花が咲くよって希望を添えて。
白いこでまりの花は、311の大波。たくさんの命が祈りに向かって吸い寄せられ、天に昇っていきます。
青い想いは、残してきた人たちへの感謝と友情。
黄色のフリージアは、311の大波を乗り越えてきた希望。
赤いカーネーションは、311の大波に打ち勝った愛・愛・愛。
そんな想いを込めて生けました。